前へ目次 次へ 21/27 返事なんて聞くまでもないの! リコリスが歩み寄る。 「もし良ければオリビアさんに模擬戦の手合わせを願います」 先生が懐中時計を見る。 「良いよ。形式は?」 「寸止め一撃で」 快晴、青空。 微風、涼しく。 喧騒と擦れた草の匂い。 オリビアは練習用の模擬剣を構えながら、指輪のダイアに心の中で話し掛ける。 (あれっ? 私まだ返事してないよ?) ……恐らく噂と確認した技量から、かなりの剣術狂と認識されているのでしょう。 (ダイアのせいか) ……私のせいだけではないはず。