17/27
不審者の身柄なんていらないの!
「ぎゃっ」
黒ずくめの人物が走って行った先から叫び声。
……警備にでも捕まったのかな?
「……そうではないようです」
黒い外套。陰気な目つきの悪い少女が、歩き寄る。
「オリビアさん。私はコルベット。
よろしく」
右手を差し出す。
ダイアが手を握る。
「よろしくです。同級生ですね」
……そうなの?
(黒い独特な模様の服を着ていたので、覚えています)
後ろから明るい茶色の外套を着た少女が、縛られた黒ずくめの人物を引きずって歩いてくる。
「こんばんは、オリビアさん。私はアクサリスといいます。コルベットと同室です。
この不審者、オリビアさんがあしらわれたようですが、私達が警備に引き渡しても大丈夫ですか?」
「いいですよ」
……いいの?
「私に渡されても困るし」




