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お化けなんてないの!

「ぎゃー」

叫び声。


リリーが体を起こす。

「何だろう?」

覇気のない声。

床頭台から剣を取る。


暗い中オリビアが応える。

「近くな気がする」


……おそらく部屋ひとつ挟んだ部屋からです。


オリビアは剣帯を手早く着ける。

部屋のドアノブをつかむ。ひんやり冷たい。ゆっくり回し、かすかに開ける。

廊下をうかがう。


誰もいない薄暗い廊下。

かすかな月明かり。

息を吸って吐いて、ドアを開けて一歩踏み出す。


「きゃー」

複数の黄色い悲鳴が響いた。

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