マオとニュイ人にんリ形かが飲いんレレ食しょくリッ店てんトンの用よう心じん棒ぼうとなってから、1ヵ月げつ30日にちが過すぎていた。
マオは1人りで≪ ヨロンロの街まち ≫を散さん策さくしていた。
≪ ヨロンロの街まち ≫の彼方あちら此方こちらで、当とう然ぜんの様ように奴ど隷れいドンクラの亜あ人じん種しゅは人にん間げんからぞんざいに酷ひどい扱あつかいを受うけている。
此この光こう景けいは≪ アウトラノベ大たい陸りく ≫の何ど処こでも見みられる日にち常じょう茶さ飯はん事じの光こう景けいだった。
見みていても気き分ぶんが良よいものではなく、マオは此この光こう景けいに未まだ抵てい抗こうがあった。
マオ
「( ……セロ…、早はやく戻もどって来きてくれないかなぁ…。
オレ…此こヨロン処こロの街まちに居いたらおかしくなるよ… )」
明あ日すの朝あさ食げモニングに使つかう食しょく材ざいを買かい終おえたマオは、滞たい在ざい中ちゅうに暮くらす為ためにとセロフィートが買かってくれた自じ宅たくに向むかい帰かえっていた。
ニ器きュイ人にんリ形かは自じ宅たくで大人おとなしく、お留る守す番ばん中ちゅうだ。
マオはニ器きュイ人にんリ形かに教おしえてもらった近ちか道みちに入はいる。
帰き宅たくに掛かかる時じ間かんを短たん縮しゅくさせ様ようとしたマオに、お約やく束そくな展てん開かいが待まっていた。
誰だれの奴ど隷れいドンクラかは分わからないが、女じょ性せいの亜あ人じん種しゅが数すう人にんの男おとこ達たちに囲かこまれていた。
何なにかをされている様ようだ。
今いままさにマオが遭そう遇ぐうしている光こう景けいも割わりと日にち常じょう茶さ飯はん事じにある事ことで、誰だれかの奴ど隷れいドンクラが見み知しらぬ人にん間げんに犯おかされ、子こ供どもを孕はらむ──という事ことも珍めずらしくない。
女じょ性せいの亜あ人じん種しゅは、人にん間げんの女じょ性せいよりも妊にん娠しんし易やすいらしく、産うまれた赤あか子ごは奴ど隷れい商しょう人にんに売うられ、奴ど隷れいドンクラとして育そだてられる事ことになっている。
父ちち親おやが人にん間げんでも、母はは親おやが亜あ人じん種しゅならば、容よう姿しは人じん獣じゅうとして産うまれる様ようになっている。
勿もち論ろん奴ど隷れいドンクラである以い上じょう、男だん性せいから避ひ妊にん等などしてもらえる事ことはなく、奴ど隷れいドンクラを増ふやす為ために態わざ々わざ子こ供どもを産うませる事ことを奴ど隷れい商しょうでもしていた。
人にん間げんの男おとこ達たちに囲かこまれている女じょ性せいの亜あ人じん種しゅは、今いままさに襲おそわれ様ようとしていた。
女じょ性せいの亜あ人じん種しゅが、楽たのしみたい男おとこ達たちに回まわされて、辛つらい思おもいをするのは明めい白はくだった。
女じょ性せいの亜あ人じん種しゅは髪かみを掴つかまれ、乱らん暴ぼうに引ひっ張ぱられ、衣い服ふくを剥はぎ取とられ様ようとしている。