ニュイ人にんリ形かが男おとこ達たちにさせている事ことは、≪ アウトラノベ大たい陸りく ≫で暮くらす陸りん民みんにとっては、有あり得えない事ことだった。
然しかし、店てん内ないに居いる誰だれもがニ器きュイ人にんリ形かが人にん間げんにさせている行こう為いに対たいして何なにも言いえないでいた。
謝あやまられているウェイトレスもウェイターも、人にん間げんに謝しゃ罪ざいをされる事ことが初はじめての事ことの様ようで、激はげしくオロオロとしており戸と惑まどっていた。
器人形:ニュイリ
「 許ゆるさなくていいよー。
お姉ねぇさんとお兄にぃさんの分ぶん迄まで、ボクが “ めっ! ” しとくよー。
安あん心しんしてね~ 」
ニ器きュイ人にんリ形かは明あかるく可か愛わいい声こえで、本ほん当とうに困こまっているウェイトレスとウェイターに向むかって笑え顔かおで言いう。
ニ器きュイ人にんリ形かはドスの効きいた声こわ色いろで、7名めいの男おとこ達たちを立たたせると、飲いんレレ食しょくリッ店てんトンから引ひき連つれて出でて行いった。
──*──*──*── 15分後
ニ器きュイ人にんリ形かは、るんるん気き分ぶんでスキップしながら飲いんレレ食しょくリッ店てんトンへ戻もどって来きた。
ニ器きュイ人にんリ形かは自じ分ぶんが作さく詞しした “ ごはんの歌うた ” の「 ごはんー♪ ごはんー♪ ごはんー♪ ごはんー♪ ごはんー♪ ごはんー♪ 」を鼻はな唄うたで歌うたいながら、マオが食しょく事じをしているテーブルへ一いっ直ちょく線せんに向むかった。
器人形:ニュイリ
「 パパマオ〜。
ただいまー♪ 」
マオ
「 お帰かえり、ニュイリ。
美お味いしかったか? 」
器人形:ニュイリ
「 う〜ん?
まぁまぁかな〜。
金きんは回かい収しゅうして来きたよー 」
マオ
「 偉えらいぞ、ニュイリ 」
器人形:ニュイリ
「 えへへ〜(////)
お家うちに帰かえったら、課か金きんするね〜 」
マオ
「 有あり難がとう、ニュイリ。
頼たのむな 」
器人形:ニュイリ
「 はーい♪ 」
食しょく事じを終おえたマオは、レジカウンターで料りょう理り代だいを支し払はらうとニ器きュイ人にんリ形かと共ともに飲いんレレ食しょくリッ店てんトンを出でようとした。
ドアを開あける前まえに、マオとニ器きュイ人にんリ形かは声こえを掛かけられ、呼よび止とめられた。
マオとニ器きュイ人にんリ形かに声こえを掛かけたのは、亜あ人じん種しゅのウェイトレスだった。
男おとこ達たちに散さん々ざんセクハラをされたウェイトレスだ。
ウェイトレスに案あん内ないされたマオとニ器きュイ人にんリ形かは、とある場ば所しょに案あん内ないされる事ことになった。
──*──*──*── 客間
マオとニ器きュイ人にんリ形かは、何な故ぜか客きゃく間まに案あん内さいされた。
客きゃく間まに入はいると既すでに誰だれかがソファーに座すわっていた。
ソファーに座すわっている恰かっ幅ぷくの良よい男だん性せいの後うしろには、別べつの男だい性せいが立たっていた。
立たっているのは、犬いぬ耳みみのウェイターだった。
顔かおは腫はれている様ようだが、きちんと手て当あてをされている様ようだ。
ニ器きュイ人にんリ形かはウェイターに笑え顔がおで手てを振ふっているが、マオに関かんして言いえば、どうして客きゃく間まに亜あ人じん種しゅのウェイターとウェイトレスが居いるのか分わからないでいた。
マオはウェイトレスが男おとこ達たちから犯はん罪ざいレベルの厭いやらしいセクハラを受うけていた事ことも、ウェイトレスを助たすける為ために余よ計けいな事ことをして、怒おこった男おとこ達たちから袋ふくろ叩だたきにされていたウェイターの事ことも知しらなかった。
マオの場ば合あいは、注ちゅう文もんした料りょう理りを兎うさぎ耳みみのウェイターが運はこんで来きてくれた所ところに、何ど処こからか飛とんで来きた丸まるいトレお盆ぼんンチがぶつかり、マオが心こころ待まちにしていた料りょう理りが床ゆかの上うえへ派は手でに落おちてしまった悲ひ劇げきが原げん因いんで、マオは丸まるいトレお盆ぼんンチを投なげた人じん物ぶつを咎とがめて、責せき任にんを取とらせる為ために、7名めいの男おとこ達たちに声こえを掛かけたのだ。
そんな訳わけで、マオの眼がん中ちゅうには如い何かにも柄がらの悪わるくて悪あく党とう面づらをした男おとこ達たちしか入はいっていなかったのだ。
ソファーに座すわっていた恰かっ幅ぷくの良よい男だん性せいが立たち上あがった。
マオとニ器きュイ人にんリ形かに頭あたまを深ふか々ぶかと下さげると、ウェイトレスとウェイターを助たすけてくれた事ことに対たいしてを御お礼れいを言いわれた。
マオにはさっぱりな事ことだが、ニ器きュイ人にんリ形かがマオの分ぶん迄まで、対たい応おうしてくれていた。
賢けん者じゃの石いしであるニ器きュイ人にんリ形かに任まかせておけば、何なんの心しん配ぱいもする様ような事ことは起おきないない事ことを知しっているマオは、強つよい味み方かたのニ器きュイ人にんリ形かに任ませる事ことにして、黙だまって話はなしを聞きく事ことに集しゅう中ちゅうした。
話はなしを聞きいている中なかで、恰かっ幅ぷくの良よい男おとこは飲いんレレ食しょくリッ店てんトンの店てん主しゅである事ことが分わかった。
どうやら店てん主しゅは、奴ど隷れいドンクラである亜あ人じん種しゅを大だい事じに思おもっているらしい。