孤児や浮浪者より下の奴隷という屈辱的な階級を与えられている亜人種の身体の何処かに必ず奴隷である証の烙印が浮き出ている。
烙印は生まれ付きの為、消し去る事が出来ない。
奴隷として生まれた亜人種は死ぬ迄奴隷として、主に絶対服従して生きなければならないのである。
そんな訳で、人前で辱しめを受けているウェイトレスの主は、飲食店の店主であり、店主から「 彼等が帰る迄、大人しく彼等の相手をしていろ 」と命令されているならば、どんなに辛くても命令違反の出来ないウェイトレスは辱しめに耐え続けるしかないのだ。
奴隷を助ける為に手を差し伸べる街民等≪ ヨロンロの街 ≫には居ないのである。
まぁ、何処の世界にも例外はあり、未婚で処女の亜人種を買い集め、極々一般的な生活を提供する代わりに性奴隷として扱い、自分の子供を孕ませ、産ませる様な変わり者は必ず居るもので────。
彼等の中には更に悪質な者も居り、成長した娘が年頃の10歳を迎えると、 “ 成人の義 ” と称しては処女を奪うと、気の済む迄自分専用の性奴隷として弄んでから、男性用の娼婦店で働かせて “ ガッポリ ” する輩も居る。
息子に関しては、同様に年頃の10歳を迎えると、 “ 成人の義 ” と称して、愛人を欲しがっている調教好きの貴族の夫人達に高値で売り付けて “ ガッポリ ” したり、女性用の娼夫店で働かせて “ ガッポリ ” する輩も居たりする。
どんなに理不尽な扱いを受けても奴隷は烙印がある限り、逃げる事も自ら命を絶つ事も許されず、耐え続けなければならないのだ。
ウェイトレスは男達から身体を好き放題に触られながら、烙印が何処にあるのかまさぐられていた。
ウェイトレスの烙印は股下にあったらしく、男達はウェイトレスのスカートを捲り上げると小汚ない舌を出して、烙印をベロベロと舐め始めた。
店内でウェイトレスが股下を男達に舐められているのに、誰も何も言わないし、知らん顔をして食事を楽しんでいる。
相手が奴隷の亜人種ならば、何をされていても無関心なのだ。
ウェイトレスの主である店主が止めないのだから仕方無い。
因みに、我等のマオとニュイ人にんリ形かは何なにをしているのかと言いうと、マオは美お味いしい料りょう理りを堪たん能のうしており、ニ器きュイ人にんリ形かは折おり紙がみを折おっている。
マオとニ器きュイ人にんリ形かの座すわっている席せきからは、男おとこ達たちやウェイトレスの姿すがたは見みえないし、声こえも聞きこえ難にくかった。
店てん主しゅの奴ど隷れいドンクラである亜あ人じん種しゅのウェイターが、出で来き上あがった料りょう理りを丸まるいトレお盆ぼんンチに載のせて運はこんで来きた。
男おとこ達たちの注ちゅう文もんを聞きいた人にん間げんのウェイターではなく、亜あ人じん種しゅのウェイターだ。
種しゅ族ぞくは違ちがうものの人じん獣じゅう族ぞくのウェイトレスが甘あまんじてセクハラを受うけている健けな気げな姿すがたを目まの当あたりにしたウェイターは、ビビりながら料りょう理りをテーブルに運はこんでいた事ことも忘わすれ、熱あつ々あつのスープ皿ざらを男おとこの1人りにぶつけていた。
ウェイトレスの股こ間かんに鼻はなを近ちか付づけて、クンカクンカと臭においを嗅かいでいた厭いやらしい男おとこは、熱あつ々あつのスープが頭あたまに掛かかると、悲ひ鳴めいを上あげて床ゆかに転てん倒とうした。
6名めいの男おとこ達たちは、スープ皿ざらを投なげて来きた無ぶ礼れいで生なま意い気きな亜あ人じん種しゅの奴ど隷れいドンクラを睨にらみ付つけた。