⑨感触
触ったときにいい印象を感じたら少しはゴキブリが嫌いじゃなくなるのではと思った。触ってみたら印象がガラリと変わるみたいなことが少なからずある気がするので、ゴキブリでもそのようなことが起こるかもしれないと思った。だから我慢できるゴキブリの感触について考える。
①スライム
いい感触と聞いて一番初めに思い付くのはスライムだろう。スライムは苦手な人もいるかもしれないが基本は好きな人の方が多い。一日中触っていたいと思う人もいるくらいである。余計に気持ち悪くなる人もいるかもしれないが、ゴキブリがスライムみたいな感触になって救われる人もいるだろう。
②毛布
毛布の感触はすごく落ち着く。毛布はずっとずっと永遠に触っていたくなる。スライムのように好き嫌いも分かれないだろうし、あの滑らかな肌触りがあれば普通にゴキブリに触れられる人も出てくるかもしれない。
③氷の冷たさ
冷たさや熱さなどには感覚を麻痺させる働きが少しはあると考えている。だからゴキブリを氷のような冷たさにすればいいかもしれない。冷たさによって気持ち悪さやゴキブリが苦手だった記憶が消えて、普通になる。そんな可能性は十分に秘めている。
④おっぱい
目の前に揉んでいいおっぱいがあったら揉んでしまう。おっぱいがゴキブリの形をしていたとしても揉もうとしてしまうのが男というものだ。あの柔らかさを求めて車の窓から手を出して風を揉んでみたりしてしまうのだから、ゴキブリだっておっぱいの感触だったら揉んでしまうだろう。
⑤耳たぶ
耳たぶの程よい柔らかさが個人的には好きだ。肌触りもよくて安定した心地よさを与えてくれる。だが、おっぱいと比べてしまうと、全ての面において若干劣る。耳たぶの感触をしたゴキブリよりも、おっぱいの感触をしたゴキブリの方がいいのは明らかだ。
⑥ゴルフボールのゴツゴツ
ゴキブリに直接触ったこともなければ、じっと観察したこともないのでゴキブリの表面がどうなっているのかも正直よく知らない。だがゴルフボールのようにゴキブリの表面が均等にゴツゴツしていたら、生き物感が薄れて親しみは増えるような気がする。
⑦砂粒
砂浜の砂や、砂場の砂も触ると気持ちがいい。でも砂粒はほろほろと指の間をすり抜けてゆく感覚が気持ちいいのであって、硬めで解れることの難しいゴキブリに応用するには少し無理がある気がする。
最終的に一つに決めるとしたら、おっぱいだ。個人的な部分とかは一切抜きにしておっぱいだ。あの感触に勝てるものはいないだろう。あの柔らかさ、あの弾力、あの肌触り。そんなものが部屋にゴキブリの姿を借りて突然現れたら、ゴキブリを好きにならざるを得ない。