②形
ゴキブリはあの縦に長い楕円のような形をしているから受け付けないのではないだろうかと思った。虫っぽくない他の形になったとしたらもっと受け入れることが出来るかもしれないと思った。だから我慢できるゴキブリの形について考える。
①棒状
棒は部屋に少なからず存在する。自撮り棒や突っ張り棒など。このような馴染みのあるもののように変われば大丈夫になる気がする。肉厚のカラダをしているから怖いという人も多いだろう。細ければ細いほど叩き潰したときの感触は小さく出来る。だから棒状はいいかもしれない。
②ハート型
誰もが好きな形、それがハートではないだろうか。ハート型をしているものを見て気持ち悪いと思ったことがあるだろうか。そんな記憶はどこにもない。動物や生物のカラダにハートマークがあったというニュースがたまに流れる。それを見てみんなはカワイイと言う。ならばハート型のゴキブリもカワイイに違いない。
③薄っぺら
ゴキブリがペラッペラで、部屋がゴキブリ色に近い色をしていたら、もうそれはゴキブリではなく部屋だ。立体感というものが虫の気持ち悪さの最大の要因だろう。それが無くなれば床のゴキブリはほぼ床だ。叩いても気持ち悪い感触はないだろうし、いいだろう。
④球体
他の虫はさわることが出来ないけれどダンゴムシはさわれるよ、って人が結構いる。それは球体=カワイイ、という感覚があるからだろう。いつもの楕円のゴキブリだと、うごめいてるという印象が強くなる。しかし球体だと転がってるな、程度にしか思わなくなると思う。だから大して怖くない気がする。
⑤ネコ型
部屋にいて一番しっくりくるもの。部屋に馴染んで部屋にいても違和感のないもの。それはネコではないだろうか。ネコブームが来ていて、女子が萌えるものといったらネコだと思う。ネコグッズもたくさん発売されており、ネコ型になったゴキブリなら小さいネコ型ロボットだと思い込みさえすれば部屋に馴染む。
⑥スマホ型
ナンヤカンヤで部屋で一番、目にするものはスマートフォンである。一番見ているということは違和感なく接することが出来るということだ。それに毎日扱っているものとはいっても乱暴に無下に扱う人も多くいるもの。スマホ型のゴキブリだったら叩き潰すこともあまり抵抗なく出来ていいかもしれない。
⑦角を生やす
ゴキブリという生物の印象から解き放されるには注目される部分を増やすという方法もある。あの何の特徴もないツルッとしたシンプルなカラダ。それに角が加わることでひと味変わる。もうそれはカブトムシそのものになる。カブトムシは少し無理があるかもしれないが、とにかく我慢は出来るようになるだろう。
最終的に一つに決めるとしたら、ハート型が一番かもしれない。床にいたら床がハートマークになり、壁に留まったらハート柄の壁紙に変わり、空中を飛んだら空気がハート模様に染まる。でもそのハートが可愛く見えるかどうかは全てゴキブリのポテンシャル次第なのだが。