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共通②
――漂流した青年は、惑星フッハイのプリンスだった。
「ルシュト=レミング・フッハイだ。よろしく」
なんだか爆発しそうな缶詰のような名前だ。
「あの、フッハイ星の王子様がなぜあのような場所に?」
「お忍びで従者と観星にやってくる最中にぶつかったんだ」
――当事者である私は目をそらすしかできない。
「他にはなにか?」
「フッハイ星の方はなにを食べてるんですか?」
「主に腐らないアイスだ。ちなみにフッハイでは腐った魚の缶詰を作ってマキュス別名メシマズ星へ売っている」
「あれか、嗅いだことないけど」
ジャポナスのクサイヤーより臭いというあれ?