翔
空を、夢見たことがないだろうか
広くて
高くて
自由で
誰にも邪魔されない
そんな世界を
夢見たことが、ないだろうか
私には、あった
いや、“あった”という表現は正しくないかもしれない
それは、過去の表現だから
私は今でも、そう願っているから
だから、“ある”と表現しよう
“今”も“これから”も
あるものだから
たとえば、自由を謳う曲を歌えば
涙を流し、謳った
たとえば、自由を願う本を読めば
のめりこみ、願った
たとえば、自由を叫ぶ人があれば
隣に立ち、叫んだ
そんな私を
人は嘲笑った
でも、私はどうでもいい
だって
愚かと言われても
馬鹿と言われても
下らない
頭がおかしい
そう言われたって
空に憧れない人達よりは、はるかにマシでしょう?