【反逆｜Rebellion】「俺にできる手段はただ一つ～母さんの夢を現実にすることだけ～」

奴隷。それがヌリ・ロナの身分だった。彼の母親が傍にいた時は、彼は強い意志の力と彼女への絶えぬ愛情を持っていたし、囚われの身である彼女に自由な人生を与えるために必要なことは、何だってしただろう。

非道な兵士によって彼女が残忍に殺され、汚されてしまった夜までは。
ヌリが生きるためにした行動により罪をとがめられた彼らの友人のため、兵士たちは復讐をしたのだ。

今やヌリはかつての彼の形をした空っぽの殻でしかなく、彼から夢をとりあげた人物たちにこそ正義が下されるようにしよう、と決意をしていた。

子供のころからの友人たちや新たな仲間たちの助けをうけ、ヌリは死んだ母の名のもとに受け継いだ力を使う計画を立てている。