表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

さよならみんな、おはよう異世界。

「ようこそ。ここは死後の世界です。あなたは17という若さで死に至ったのです。」


気がつくと目の前にめちゃくちゃ綺麗な人がいた。

千年に1度どころか1万年に1度レベルの。

この見た目なら4人目の傾国の美女なれるよ多分。

まて。さっきこの人なんて言った?


「え?ちょっと状況が読めないんですが。あなたは誰ですか?いきなり死後の世界って言われましても。てかまず僕死にましたっけ?」


僕がそう言うと、


「名乗り忘れていましたね。私の名前はビーナスです。死者を導く役目を担っています。斉藤紘さん。あなたは17の若さで死に至りました。自覚がないのは、死に至ったショックが理由でしょう。思い出したいですか?死という体験はこれ以上のないトラウマになると思われますが。」


ビーナスと名乗った女神は心配そうに僕を見てきた。


「とても怖いけど思い出したいです。自分のことなので。」

「ふふっ。そうですか、実は皆さんそう言うんですよ。」


ビーナスが全てどうでも良くなるくらい美しい笑顔を見せてくれたので少しドキドキした。


「そうなんですか。」


僕は冷静を装って言った。


「では、思い出して貰いましょうか。心の準備はいいですか?」

「はい。」


僕がそう言うとしばらくしてからビーナスは指を鳴らした。すると、死の前後の記憶が一気に流れ込んできた。

____


「ヒロ!一緒に帰ろ!」


僕が校門を出ると、こう声をかけてきたのは水瀬涼葉。僕の幼なじみだ。


「はいはい。行こっか。」


「まーたこのカップル一緒に帰ってろうとしてるよ。」


近くにいた友達がそうからかってきたが。


「だからヒロとは付き合ってないって言ってんじゃん!」


涼葉は顔を赤くしてそいつをバックで叩くと


「もう!行こうヒロ!」

「わかったから引っ張るなって」


そうして僕たちは並んで駅に向かった。


他愛のない話をしながら歩いていると、突然車が歩道に乗り込んで来るのがわかった。


「涼葉!危ない!」


僕は咄嗟に涼葉を突き飛ばすと、そのまま車に轢かれてしまった。


____


「そうだった。涼葉は!近くにいた友達は無事でしたか!?」

「その時は無事でした。とっても悲しんでいましたが。」


涼葉を悲しませてしまった。そう知って僕が暗い顔をしているとビーナスが


「さて。今後の話をしましょう。」

「…はい…」

「あなたには3つの選択肢があります。天国行き、地獄行き、そして異世界転生です。」


は?

色々ツッコミがありすぎる。


「えっと…じゃあまずこれから…天国行きは分かるんですが地獄行きも志願制なんですか?」

「はい。現世で人殺しなどの犯罪をした人はもちろん強制的に地獄行きですが、稀に地獄で前世の罪を償いきってから天国へ行きたいという人もいるんですよ。」


そんなに人もいるのか…


「じゃあ2つ目、異世界転生とは?」


聞いてて1番意味がわからなかった。


「その名の通り、異世界に転生してもらいます。日本のアニメなどで人気なあの異世界転生です。」

「はぁ…まあ僕も異世界転生モノ見ますけど…」


ああいうやつってチート能力とかがあったりするから面白んだよなー

どうせ現実だと魔法も使えないしそういった能力もついてこないんだろ


「実はいま異世界転生してくれる若者を募ってまして…

もちろん言語を理解できるようになどの最大限のサポートはいたしますし、いわゆるチート能力もお与えします!」

「まじですか。」

「まじなのです!流石にチート能力を選んでもらうことは出来ませんが、全て役に立つ能力のはずですよ!」


そうなら問題ない。


「異世界転生させてください。」

「分かりました!では早速行ってもらいましょうか!」

「いきなりですね。」


心の準備をする時間は無いのかな


「ここで私とはお別れです。目を瞑ってください。」


そう言われ、素直に目を瞑った。


「あなたが次に目を開けた時にはもう向こうにいるでしょう。次会う時は向こうで天寿をまっとうした時であることを願っています!」


ビーナスが指を鳴らす音が聞こえた。

父さん、母さん、涼葉。もう会えないのか…

少し悲しい気持ちになった。

しばらくして僕の意識は途切れた。


____


目を開けるとそこにはアニメやらでよく見る異世界が広がっていた。


「おー凄いなこれ。」


エルフや獣人が当たり前のように人混みの中にいる。

竜車みたいなものもあるし、思い描いていた異世界とほとんど変わらない。

とりあえず僕は一日目の宿を確保するためにアルバイトみたいなものがないか探すことにした。


僕は割と運動には自信があるので土木現場っぽいところに行って大将っぽい人に話しかけた。


「あの、旅をしてここに来たんですけど、貯金が尽きちゃって…ここで働かせてくれませんか?」


僕が大将にこう言うと、


「ЁЙНЛЩФШУЪЧШ?」


…は?

大将っぽい人がこう言ったのを聞いて、僕は唖然とする。

言語が違う…?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ