桃太郎の子孫2話
「ただいまー。」
「さきちゃんち行ってくる。」
「もも、おか...」
「アレ?もう居ない。」
「台風のようだな。」
「昔から人一倍元気だからね。」
「私百田桃子。」
「桃太郎の子孫らしいけど、私は信じてない。」
「お話の登場人物に過ぎないもの。」
「証拠があるなら見せて欲しいもの。」
「さきちゃん、来たよ。」
「はーい。」
今日はさきちゃんちで勉強会。
数分後。
「おやつ持って来たよ。」
「ありがとうございます。」
数時間後。
「あ!そろそろ帰らないと。」
「またね。」
家に帰った。
「ただいま。」
「おかえり。」
「ご飯できてるから着替えてきなさい。」
「はーい。」
「皆そろったな。」
「では、桃太郎、桃子どうした?」
「手を合わせなさい。」
「もういいでしょ。」
「架空の人物にいつまでも手を合わせなくても。」
「実在したに決まってるだろ。」
「証拠は?」
「代々受け継がれてるこの書物がある。」
「それ、専門家に見せた?」
「なら本物かどうか分からないじゃん。」
「だいたい、桃太郎とがくや姫が一緒に暮らしてたのも信じられない。」
「かぐや姫の成長過程ってちゃんと描かれてるのあるか?」
「ないけど...」
「その過程で村の宝と女と一緒に鬼に連れていかれたんだ。」
「かぐや姫は成長スピードが他の人に比べて早いからだよ。」
「もう1つ決定的な証拠がある!」
「桃子のお腹にある桃の形のアザだ!」
「このアザは俺にもあったし、お父さんにもおばあちゃんあったらしい。」
「つまり代々受け継がれてるんだ。」
「桃太郎にアザがあったなんて書かれてないじゃん!」
「はいはい、2人ともご飯冷めないうちに食べましょ。」
「いただきます。」
百田桃子は本当に桃太郎の子孫なのか?