表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩集

残像

作者: 楓 海

 読んで戴けたら倖せです。

 キミはいつも倖せそうに笑ってた

 キズだらけの身体で

 腕にはリスカの痕だらけで

 それでもキミは笑ってたんだ


 ボクらの隠れ家は

 名前も知らない木々が折り重なっていて

 切り立った向こう側には

 キレイな夕陽が街を染めていた


 キミは笑顔でボクを留まらせて

 一晩中話したりした

 世界中の子供の話とか

 将来の遠い夢の話とか


 キミは遠い目をして笑った

 木々の隙間から降って来そうな星たち

 いつまでも友達でいよう

 よぼよぼの爺さんになるまでって笑った


 あの時は父さんと母さんが

 嫌いになりそうだった

 3日も家から出して貰えなくて

 ボクは知っていたから······


 哀しいくらい解っていたから

 3日目の朝、

 やっと抜け出して隠れ家に行ったら

 キミはやっぱり倖せそうな顔をして眠っていた


 ボクはただ夢中でキミの手首を握った

 泣きながら、ボクは血塗れになった


 降って来そうな星の何処かに

 あの夕陽の向こう側に

 やりきれない想いだけが·······

 キミの残像が塊になる

 読んで戴き有り難うございます。


 アルルカンと言うヴィジュアル系バンドの「世界の終わりと夜明け前」と言う曲を聴いていたら、残像と言う歌詞が出てきて、そしたら書きたくて仕方なくなって書きました。



 日本人の音楽の聴き方は音楽を聴くと言うより歌を聴くと言った方が近いかもしれないですね。

 だから、あまりロックには向かないです。

 ロックはギターの音などの音がかっこいいんです。

 ローリングストーンズのミック・ジャガーのヴォーカルはイギリス人やアメリカ人ですら何を言っているのか解らないそーで、そこがまたカッコいい訳です。

 歌詞に拘らないで、楽器のカッコ良さを楽しんだ聴き方もいい物ですよ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] キミの家もボクの家もなかなか問題が大きそうですね…。そんな二人だからこそ、秘密基地は居心地が良くて、そして唯一の心安らげる場所になり得ていたのかもしれませんね。でも、ちょっと二人は共依存にな…
2023/12/30 23:58 退会済み
管理
[良い点] 早く悟ってしまう子は、なんかそんな笑顔ありますよね。 亡くなったから、余計そう感じるのかも知れません。
[良い点] 拝読させて頂きました。 楓さまの硝子の肖像を思い浮かべました。 ふたりの隠れ家から見えるキレイな夕陽が、苦しい中に見える美しさが対比してより悲しい美しさを感じました。 歌詞を感じる聞き方…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ