残像
読んで戴けたら倖せです。
キミはいつも倖せそうに笑ってた
キズだらけの身体で
腕にはリスカの痕だらけで
それでもキミは笑ってたんだ
ボクらの隠れ家は
名前も知らない木々が折り重なっていて
切り立った向こう側には
キレイな夕陽が街を染めていた
キミは笑顔でボクを留まらせて
一晩中話したりした
世界中の子供の話とか
将来の遠い夢の話とか
キミは遠い目をして笑った
木々の隙間から降って来そうな星たち
いつまでも友達でいよう
よぼよぼの爺さんになるまでって笑った
あの時は父さんと母さんが
嫌いになりそうだった
3日も家から出して貰えなくて
ボクは知っていたから······
哀しいくらい解っていたから
3日目の朝、
やっと抜け出して隠れ家に行ったら
キミはやっぱり倖せそうな顔をして眠っていた
ボクはただ夢中でキミの手首を握った
泣きながら、ボクは血塗れになった
降って来そうな星の何処かに
あの夕陽の向こう側に
やりきれない想いだけが·······
キミの残像が塊になる
読んで戴き有り難うございます。
アルルカンと言うヴィジュアル系バンドの「世界の終わりと夜明け前」と言う曲を聴いていたら、残像と言う歌詞が出てきて、そしたら書きたくて仕方なくなって書きました。
日本人の音楽の聴き方は音楽を聴くと言うより歌を聴くと言った方が近いかもしれないですね。
だから、あまりロックには向かないです。
ロックはギターの音などの音がかっこいいんです。
ローリングストーンズのミック・ジャガーのヴォーカルはイギリス人やアメリカ人ですら何を言っているのか解らないそーで、そこがまたカッコいい訳です。
歌詞に拘らないで、楽器のカッコ良さを楽しんだ聴き方もいい物ですよ。