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テンペスト The Tempest  作者: 安藤 駿
1/2

気になる呟き

面白い小説を頑張って描くのでよろしくお願いします

「いい加減人間界に行きなさいよ〜!ずっとぐうたらしてて恥ずかしくないの?!」


俺の名はテンペスト

天空に住んでいる者だ。人間界でいうところの高校1年の16歳、天界では160歳だ


しっかり者の妹、同じくしっかり者の母親と優しい父親がいる


「まぁいいじゃないかぁ...まだ高校1年の歳だし、そんなに急ぐ必要はさぁ...」


「それを何回も言ってるのよ貴方は!優しくしすぎよ、大人になるまでに行かないとどうなるか知っているでしょ?!」


大人という言葉は俺にとっては恐怖もしくはトラウマだ、大変なことというのは20歳になるまでに人間界の《学校》という学びの場に行かなければならない。


さもなくば生まれ変わって人間になってしまうという

なってしまったというのは実際聞いたことがないが、なってしまったら天界人の風上にも置けないからなりたくないが...


しかし俺たち天界人は勝手に脳が発達し、学ぶ必要がない。


なのにカロライナチョークとかいう偉い奴がこの規定を作ってくれたおかげで絶対に行かなければならない。

何分かして、俺は父親の部屋に呼ばれた


「テンペ、お前人間界に行ってみるのもいいかも知れんぞ?」


!?なんと、今まで俺を庇うようにしてくれていた父親があっち側に賛成してしまっているではないか


「どうして妹と母さん側にいったのさ、父さんだけは味方してくれると思っていたのに...」


父親はうつむき考えるように「うーん」と唸ったあとこう言ってきた


「テンペは人間界に行っても意味がないと思っているんだろう?俺も若い時まさに同じ事を思っていたよ。だって学校で学ぶ必要なしに学力や知力が発達するからね、でもある日気が変わって行くことにしたんだ、そしたら...」


「もういいよ」


俺は怪訝(けげん)そうに部屋を出て行こうとした

その瞬間父親は


「あーあ...またあいつらに会いたいてぇなぁ」


聞いたことも無い口調でかなり寂しそうに呟いたのが聞こえた、いつも口調が綺麗な父親がそこまで変わるほどの事なのかと思えた瞬間だ


「あのさ、話やっぱり聞かせて...」


父親が嬉しそうな顔になり、楽しそうに話してくれた、その際口調は元に戻り、外した眼鏡を掛け直していたが衝撃的すぎて頭から離れないまま聞いていた


そう俺は決心した


2日後


「お兄ちゃんまたね!一応私の方が先輩だから気をつけなさい!」


まぁこう言われるのも仕方ない、妹は小学校の時点で人間界に降りているからだ、って言っても学ぶことはこっちの方が多いだろうし経験値も多いはずだが別れの際くらい黙ってやろう


「家は借りてあるからね、気をつけなさいのよ...」


「おう、じゃあね」


父親はただ一言も喋らず見送るだけだった

でもただ一つ言える事としては父親としての




《威厳》を感じた

次話でお会言えしましょう


ダダデーンッッ!!

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