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平和への使者  作者: DAISAKU
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第98話 サターン人の力

ドニーズが運転する車は途中で葉子とシャルロットを下ろし、司令塔と思われる者のところへ

まっすぐ、向かって行った。


「局長、あの建物の角を曲がれば、やつの車に着く、感のいいやつだから、500m手前のここで降りて、歩いて行ったほうがいいですよ」


マリは車を降りた途端、全速力で走り、司令塔の車まで走って行った。セドリックが渡してくれた靴は、まだ壊れることなく使えて、マリは思い切り走ることができた。

ユウキもマリの後を追って行った。だが、ユウキは全力で走ったが、マリの半分のスピードもだせなかった。


「フハハハ、バカな連中だ。特殊な通信回線を使用しているようだが、こちらは、まだ世にでていない、最新式の受信装置で、やつらの話や動きは筒抜けだ。セーフハウスにいる奴らとまとめて、処分できて好都合だ」


「タタタタ・・・」


マリは常人をはるかに超えるスピードで司令塔の犯人に向かっていた。


「車の位置もすべて、把握しているぞ、500m手前で止まり、静かにここに来るつもりだな、

フ、向かい側の建物内から狙い撃ちで2名処分できるな」


そう言って、建物に向かおうとした瞬間、マリがその者のアゴに向かって、正拳をくらわせた。


「バキッ!」


鈍い音がして、その男のアゴにヒビが入り、歯も数本折れた。


あまりにもすごい衝撃で脳震盪をおこし、犯人の男は体中がケイレンを起こした。


『バカな、さっき車を降りたばかりなのに』


男は心の中で呟いた。


マリは倒れた男を見て、


「な~んだ、メチャクチャ弱~い、こんなに弱いから、コソコソ隠れて、罠をしかけないと

なんにもできないんだね。はあ~こんなヘナチョコにウチの局員がひどい目に合ったなんて」


マリがため息をついた、その時に、その男が


「ハハハ、ばかめ、スナイパーはお前の仲間が着いた途端、自爆して道ずれだ。

セーフハウスにいる奴も小型分子爆弾で建物ごと、もうすぐ吹き飛ぶぞ。

そして、お前もそこの車に仕掛けた爆弾でここ一体が吹き飛ぶんだ。結局、我らの勝利だ~」


男は倒れた状態でケイレンしながら、アゴがうまく動かなくてヨダレをたらしながら、

叫んでいて、とても汚く、カッコ悪かった。

そして、歯にしこんでおいた、起爆スイッチを入れようとしたら、その歯は取れて、道路に転がっていた。

マリはニコニコして、その汚い歯を拾って


「これ、もう壊れているよ。それに、ほら、うちのユウキが爆弾解除しちゃったよ」


ユウキはサーチで危険な物はすべてわかるため、ここに着いた途端、すぐに爆弾を解除していた。

そして、マリに親指を立てて、笑って合図した。その男は驚き、くやしそうな顔をしたが、


「こんなところで、のんきにしていて、いいのか?仲間がもうすぐ全員死んでしまうんだぞ」


男は勝ち誇った顔したが、マリとユウキはニヤニヤしていた。


「本当にあなた達、ヘナチョコだね。私達が同じような罠に引っ掛かるわけないでしょ」


男はびっくりした顔で


「そんな、バカなことがあるか、お前達の通信は全部筒抜けだったんだぞ」


マリはあきれた顔で


「あなた達って、本当ドジよね。我々は、フランス諜報員をこの国での活動を止める指令を

伝えに来ただけなのよ。あなた達がなにもしなければ、明日には我々も含めてフランス諜報員が全員、

この国から引き揚げたのに」


男は自分が受けた情報と違うことに驚き、戸惑った。


そして、ユウキが近づいてきて


「マリ、イブの件だけど、僕が言ってもやっぱり無理だったよ」


「ハハハ、私が言っても、言うこと聞かないんだから、好きにやらせるしかないよ」


「ねえ、マリ、どうせなら、こいつにも見せてやった方がいいんじゃないかな、

この地球上、いや、この銀河でも、最も恐れられた、サターン人の力の片鱗を」


「そうだね。あなた、いや、あなたはキールでしょ。相手のことをよく調べもしないで、戦いを挑むなんて、本当ヘナチョコだね。あなた達はとんでもない人を怒らせたのよ」


キールは、かつて、数えきれない任務をミスをしないで、こなしてきた。


それに必ず、自分なり、事前調査をして、行動をしているのだが、この治安情報局はいったい、どうなっているんだ。とても、人間とは思えない。

そんなことを考えていると、マリが


「いちおう、手錠をするわ。もう何もできないと思うけど、あっと、奥歯の毒薬もさっき殴った時にぶっ飛ばしているから、自殺もできないからね」


マリは、手錠をして、キールをかかえて、セーフハウスまで、また、全速力で走って行った。


「アワワワ・・」


キールは自分は抱えられているのにマリの走るスピードがすごすぎて、また、口からヨダレを垂らした。


「よし、ここでいいか」


マリは、直感で危険を察知して、キールをセーフハウスの前に置いて、少し離れた。


そして、しばらくして、建物中から、真っ赤な光が輝いた。

その光はだんだん強くなり、

建物から真っ赤に光った女性が出てきた。


キールはスナイパーやセーフハウス前にいた仲間がなぜ、

攻撃をしないのか不思議でヨダレを垂らしながら、大声で


「今だ、撃ち殺せ、何をやっているんだ!」


キールの仲間はイブの力で体がまったく動けなくなっていた。


そして、あたり、一帯の地面に地響きが起きた。そして、耳が張り裂けそうな大声で


「愚かな、地球人よ、お前達は絶対にゆるさ~ん!」


そう言った途端、赤い光が天空にまっすぐ伸び、それが何本にも枝分かれした。


そして、光のようなスピードでキールの仲間たちをその光が捕まえ、

車の中にいた者も扉をはぎ取られ、全員、イブの前に連れて来られた。


そして、その光の触覚のようなものが、全員の頭の中に入り、悪の組織について、

徹底的にその情報を吸収した。


イブは怒った表情で睨みつけ


「お前たちは、触れてはいけないものに触れてしまった。全員死ぬ覚悟はできているようだが、

すぐには死なせはしない。お前達を精神的に苦しめてからだ!」


マリ達は以前、イブに脳内にイブとテレパスができるように局員全員がその処置を受けていたため、

通信をダミーにして、テレパスで細かい情報のやり取りをしていた。

そして、イブはマリに絶対に犯人を殺しはダメと言われたが、

それ以外なら思い切り暴れさせてもらうと言って聞かず、今のような状況になっていた。


「なるほど、お前達全員、友人や恋人家族などいるようだな。

家族は皆、アッダムの使徒か、なるほど、そうすると、お前達の名前を世に広め、

アッダムの使徒の裏切り者として、使徒全員を刑務所に入れるようにすればよいな。

お前達はアッダムの使徒全員を抹殺した者としての名誉を授けてやろう」


キール達は口も体も動けず、話を聞いていたが、そんなことできるわけがないだろうと思っていた。

それを察知したイブが


「お前達、どうやら信じていないな。わたしは、人間の意識を自在に操ることができる。

どれ、そこにいる、マーレ、秘密をすべて聞かせてやれ」


そう、イブが言った途端、マーレは立ち上がり、ここにいる全員の名前、これからの任務、そして、過去に犯した暗殺など、ベラベラと話し出した。

それを聞いていたキール達は震えるようにその姿を見ていた。


「よ~し、マーレ、もういいぞ。

どうだ、こんな感じだ。さて、お前達の記憶から、アッダムの使徒をすべて見つけ、

全ての者に警察に行って、その罪や犯罪の証拠になるものを話してもらう。

そして、刑務所に入り、その罪を償ってもらう。

おっと、刑務所に入っても、犯罪の記憶は消さないが、アッダムの使徒としての記憶は

すべて消させてもらう」


そして、イブがまた、体に力をいれると、フランスのイブの部屋にある宇宙船が反応して

全世界に、また、あの赤い球体が飛び散った。


ここにいる者の記憶から、芋ずる式に関係者が洗い出され、犯罪を犯した者は、警察に。


アッダムの使徒として犯罪を犯していない者は、その記憶だけ消されていった。


そして、赤い球体はここにも飛んできて


「お前達、これでお別れだ。警察に行き、刑務所で一生いるか、死刑になるか、

それは正当な裁きに任せよう。

我々の記憶も時期に消える。

本当にお前達はマヌケだったな・・・」


そうイブが言った途端、彼らはすぐに警察に向かった。マリ達はそれを見ていて


「ふ~、イブはやっぱり、すごいね」


「本当は、私がここで裁いてやってもいいのだが、ここは地球、その場所での法律に従い、

さばいてもらおう。恐らく1日もあれば、アッダムの使徒はこの世界から消えるだろう。

記憶を探ったが、1万年以上も前から、この組織はあったようだな。全く、恐ろしいことだ」


ドニーズ中尉も


「イブさん、ありがとう、カミーユ大尉やアンナ軍曹の仇を討ってくれて」


「フン、カミーユやアンナがいなくなったら、つまらなくなるからな、

あいつらは、まだまだ、わたしがいじってやらないといけないからな」


ダニエル中尉も笑いながら、イブを見た。


葉子やシャルロットもイブのすごさに驚いた。

そんな中ユウキは世界に何人使徒がいたか知らないが、世界中の警察はこれから、大忙しだなと思った。

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