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平和への使者  作者: DAISAKU
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第92話 棺の秘密と任務実行

そんな時に物音を立てずにベータがミーティングルームに立っていた。それを見てイブが


「ん、どうした、ベータ、ごはんの時間にはまだ早いだろ」


「第一執政官、お話があります。よろしいですか?」


「なんだ、お前から、話なんて、緊急なのか?」


「はい、緊急です」


「マリ、向こうでベータと話してきますね」


「だめよ。イブ、私達はあなたの仲間なのよ。一緒に話を聞かせて」


イブはうれしそうに


「ありがとう、マリ」


「いいぞ、ベータ、ここで話せ」


「はい、本日、11時23分、国立博物館にて、棺の入れ替え行為が判明、発見者モーリス博士から政府に問い合わせあり、現在17時25分、緊急対策チームが国立博物館の棺を調査中」


マリやユウキも驚いた様子で


「え~、ばれたの!」


「見た目、ぜんぜんわからないのに」


カミーユ大尉達はなんのことだかわからずに


「え~と、ごめんなさい、大尉達は知らなかったよね」


「1か月前に古代の棺の発見で大騒ぎだったのは知っていると思うけど、あれはイブの宇宙船なの、そして、あれは、イブの分身ともいうべきもので、見せ物にされていることに怒ったイブは、我々と一緒にベータの宇宙船と交換したの、展示の初日にね、でも、ばれちゃったみたい」


イブはしばら考えて


「マリ、どうせ、地球人にはあの宇宙船をどうすることもできないわ。ほっときましょう」


そこでユウキが


「でも、詳しく調べられたら、展示初日の停電や、葉子や如月やポーラ、クロードが入館したことなどから、最後には我々にたどりつくかもしれないな」


そんな中、歴史の専門家でもあるカミーユが


「あの棺、イブさんやベータの宇宙船なんですか、すごいです。すごすぎます。イブさんは

一万年以上前の地球の様子も知っているということですよね」


「なんだ~、カミーユ、いつも私のことを目の上のたんこぶみたいに嫌そうな目で見るのに

なにが、すごいだ」


「すみません。はあ~、やっぱり、イブさんに付いてきてよかったな。ぜひ、その当時のことをお聞きしたいです」


「フフフ、お前達が、私の望み以上の働きをした時に、話してやろう」


その途端、カミーユはいつもの顔に戻った。

マリは落ち着かない様子で、やっぱりこの件が気になるようで、


「ねえ、ベータ、なんで、入れ替えたことがばれたの?」


「はい、マリ、考古学者ミッシェルが文字の異常に気付き、このような事態になっています」


ユウキは


「やっぱり、まずいよ、交換したことがわかり、公になれば、政府の信用もがた落ち、今の棺も偽物のように扱われ、観光需要が上がるところか、大幅に下がる、そうすると我々にも、なんらかの罰則がくるかもしれない」


「じゃあ~どうするのよ、ユウキ」


「困ったな~」


また、カミーユがニコニコして、立ち上がり、威張った様子で


「フフフ、局長」


「どうしたの?大尉、イブみたいに変な笑い方して」


「私、ミッシェルを知っています。大学時代の講師で当時、とても親しくしていましたから、もう、あれから随分経ちましたけど、何度か、大学時代の集まりにも参加してくれてましたから、今の話を総合すると、ミッシェルを何とかすれば、いいということですよね」


「そうね、本当にそんなことができればだけど」


カミーユはしばらく考えて


「ミッシェルはものすごく研究熱心で、特に古代文字については自分のわからないことがあると、どんなことでもして、解明しようする性格です。彼を説得するには、イブさんやベータのことや古代文字などある程度、教えてあげなければ、たぶん協力してくれると思うんですが」


イブはさっぱりした顔で


「いいわよ、別に少しぐらいなら教えてあげても、あの、政府の誓約書にでもサインしてもらって、守秘義務をおわせればいいんじゃない」


マリも


「そうだね。それが一番手っ取り早いかもしれないね」


そこで、カミーユは


「ですが、この発見者のモーリス博士はあまり、良いうわさを聞かないので、我々のことは話さない方がいいかもしれませんね」


「わかったわ、じゃあ、大尉すぐに連絡を取ってくれる、トニー少尉のこともあるから、手短に話して、早くこの件は済ませてしまいましょう」


カミーユはすぐにミッシェルに連絡した。


「局長、ミッシェルと連絡が取れましたよ。今から30分後に博物館の待合室でアポとれました」

「わかったわ。みんなこんな時間だけど、人の命がかかっているわ。これから車で、博物館経由でムセビア国の安全地域に行くわ!」


「イエッサー」


「おい、あまり、大きな武器は携帯するなよ。それと、皆、軍服はぬいで、普段着に着替えろ、目立つからな、ダニエル通信装備はどうだ」


「はい、セドリックがユニークな装置を用意してくれました。これを耳に入れるだけで秘匿回線で我々だけ話ができます。セドリック!細かい説明してくれ」


時間がないので、皆、着替えながら話を聞いた。


「え~皆さん。この通信機器は耳に入れていただきますと上部から操作しない限り、絶対に耳からはずれません。そして、絶対に我々の通信が他にわからないようになっています。耳にいれた通信機に1回手をかざすと、近くにいる人にだけ、つながり、こうやって2回かざすと全員に共通通話できるようになっています。3回かざすと、通信機ははずれます。電池は熱電池なので、耳に付けていれば、電池が切れることはありません。もちろん防水です。これは、1年前に作ってあった、僕の自信作です。

それと、このウォッチは最近開発したものですが、皆さんの健康状態もすぐにわかるようになっています。例えば、アンナが重症になれば、すぐさま、皆さんに通知がいきますし、言葉でフランス諜報員情報と言えば、自動で顔写真などの特徴がでてきます。

メールなどはこのウォッチにメールすると言って相手先を言って、あとは話すだけで、文字は自動変換されます。電話をしたいときも例えば、電話、マリと言えば、自動で電話します。そのときはこの耳に入れた通信機と連動していますので、音は全く外に聞かれません。

皆さん、お急ぎのようなので、あとで、このウォッチに使用簡単説明と言っていただければ、90秒間で簡単説明機能も搭載しています」


「ヒュ~、すごいんじゃない、セドリック、こんなもの軍にもまだないよ」


補給物資担当のベルナール1等兵が感心した。


「あ~と、マリ昨日頼まれていた靴ですけど、まだ製作中なので、完璧なものではないですけど、代替えで、この靴を使ってください。通常の10倍の耐久強度があり、どんな場所でも使うことができます。これは、パリの街で親しくしているスポーツ用品店の友達から買ってきました。25cmでよかったですよね。それと、ピンク色がお好きでしたよね」


セドリックはニコニコしながら、マリに靴を渡した。


「ありがとう!セドリック、これで、少しは本気の動きができそう。本当に、あなたは仕事が早いわね」


「喜んでいただき、感謝します」


マリは嬉しそうに笑った。


「それじゃあ、大尉達と私達で2台で博物館に行こう。セドリック、ベータ、行ってくるね」


「気を付けてマリ」


「いくぞ!」


治安情報局は危険な任務に出発した。

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