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平和への使者  作者: DAISAKU
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61話 忘れさられた宇宙計画

ここはアメリカネバダ州のまっ平の荒野にある空軍試験訓練場、空軍での開発中の戦闘機など、多くの機体が試験飛行をしている。昔からここはUFOとのうわさが絶えず、世間ではエリア51と言われるようになっていた。だが、実際、宇宙船や宇宙人などの証拠もなかった。この厳重に警戒された基地は近寄るだけでも逮捕や時には発砲もされる。とても一般の人には近寄りがたいところだった。

そこの基地のど真ん中に3人が降り立った。フランス時間では22時を少し回ったところだ。


「着いたよ。二人とも」


イブとマリは目をあけた。そして、愕然とした。アベル大臣からもらった座標通りにきたはずなのに、飛行場があるだけで、建物も何もない、荒野に移動していた。


「ユウキ、本当にここで合っているの?なにもないじゃない。」


「あれ~おかしいな。言われた通りの場所で間違いはないよ。絶対」


イブも驚いた顔をしていたが、しばらく、考えこむように


「宇宙船から微弱だが、特有の電波を感じる、間違いない、ここにある!」


「イブ、ここには何もないよ。こんなすごい、荒野のどこにあるの?それに1万年以上前の

宇宙船で電波なんて出るの?」


「この宇宙船は永久素材の物質と永久エネルギーが備わっているからね」


イブとユウキが目を合わせて、頷きユウキが


「なるほど、イブこの下か」


「そういうことだ。どうする?ユウキ、もう1回移動したら、今日は戻れないだろ」


「そうだな。ここまで来たんだ。なんとか、地下まで行き、残り1回で博物館に戻りたいな」


「ねえ、こんな明るくて目立つところにいたら、逮捕されちゃうんじゃない」


アメリカは現在、14時を少し回った時間だ。


「マリ、隠れるにも、ここは何もないからね。困ったね」


イブは周りを見渡して、小さな倉庫が不自然に飛行場の真ん中に置いてあるのを見つけ、しばらく様子を伺い、


「300mほど行ったところに倉庫がある、あそこから、大容量の電気系の振動を感じる、とりあえずあそこまで走ろう」


そうイブが言った時だった。ものすごいサイレンが鳴った。ユウキが


「見つかったぞ!」


「急いであの建物まで走れ!」


3人は常人を超えるスピードでその建物まで走り、すぐにたどり着いた。建物扉には鍵がかかっていて、マリが思い切り力を入れてもビクともしない構造になっていた。


「マリ、どうやら、この扉は我々では開けられない構造のようだ」


「どうするのイブ、まずいじゃない、ユウキはこの扉開けられる?」


「イブの言うう通り、この扉の構造はあらゆる物に対して、開錠できないようになっているな」


「じゃあ、無理じゃない!」


そして、はるかかなたから、軍用車両がものすごい勢いでこちらに向かって来ているのが見えた。

「マリ、そんなに慌てなくて大丈夫だよ。ほら、この扉を開けてくれる人が急いで

こちらに向かってきてるよ」


「イブ、あれは、私たちを捕まえにに来ているのよ」


ユウキも


「まずいな、こりゃ、ここで捕まったら、しばらくは動けなくなるな」


「ねえ、マリ、どうやらあの車に3人の軍人が乗っているみたいだけど、倒すことはできる?」


「そうね。万が一、発砲された時に私はかわせるけど、


二人に当たるかもしれないから、イブとユウキが建物の裏に隠れてくれていれば、可能だわ」


「それじゃあ、お願いね。そうしたら、その後は私がなんとかするから」


イブは軽く笑って手を振ってマリを見た。


「おい、ユウキ後ろに隠れるぞ、この3人の中なら、マリが飛びぬけて強いんだから、こうするしかないだろ」


「でも、なにかあったら大変だ」


「聞こえたろ!マリが建物の後ろに隠れていろって、お前はさ、マリの命令に従うのが仕事だろうが」


そう言って、イブはユウキを力づくで建物の裏に引っ張っていった。それでもユウキは心配だから、建物の裏から、マリの様子を除いて見ていた。こんなさびれた飛行場には似つかわしくない新車のような高級な軍用車がマリの前に止まった。


「ここで、何をしている!ここは立ち入り禁止区域だぞ」


車から3人の軍人が銃を持って降りてきた。


「こんな基地の中まで、どうやって来たんだ!」


体付きの良い、大きくてとても強うそうな軍人が大きな声でマリに向かって怒鳴った。


「すみません。勝手に入ってしまって、この地下に、無断で取られてしまった物を取り返しにきたんです。それを返していただければ、すぐに帰りますので」


「何を言っているんだ。いいから、こっちに来い、ほかの2人も出てこい!」


「あの~できれば、あなた達にケガをさせてたくないので、従ってもらえますか?」


「ふざけるな!」


そう言って、一人の軍人がマリを逮捕しようとマリの体に触れた瞬間、その軍人は空高く投げ飛ばされた。

他の2人の軍人もこんなかわいい少女の動きに驚いた様子でおかまいなしにマリに向けて

M4カービンライフルをぶっぱなしてきた。しかし、マリは2人の前からまるで、瞬間移動をしているかのように、高速で目の前から姿を消し、2人の後ろに回り、急所を突き、あっと言う間に倒してしまった。イブもユウキも今まで見たことがないぐらいの速さで動くマリを見て

いつも以上に驚いてしまった。


「イブ~、指示通り、倒したよ」


「ヒュ~、いつもにもましてマリの動きはすごいね」


「え、これでも、かなり手加減してるよ。本気でやったら、死んでしまうもの」


「なるほど、これでも本気でないのか。マリは怒らせない方がいいね。これは」


イブは笑いながら、その軍人の頭をさわった。


「イブ、何してるの」


「この人間の頭にある、この扉や地下の情報をサーチするんだよ。ちょっと静かにしてて」


イブは一人の軍人の頭を軽く触り、目を閉じた。しばらくするとまた、イブの体が光だし、

1分ぐらいして、目を開いた。


「だいたい、わかったよ。ちょうど3人来てくれて助かった。一人1枚ずつ身分証が必要だ。ユウキ、首から下げているカードを取ってくれ」


ユウキは言われた通りにした。


「マリすみませんが、あの車からこの3人を縛れるものを探してきてくれませんか」

「わかった」


三人の軍人を縛り、カードをかざし、小さな倉庫の扉を開けて中に入った。入った途端、中は外のボロ倉庫とは違い、見違えるような近代設備を備えた空間だった。奥にあるエレベーターをイブは暗証番号やカードを使い、簡単に動かし、宇宙船がある地下に3人で高速エレベーターで降りていった。かなり深くまで、通じているエレベーターであったが、目的の階にたどり着き、また、保安員がいるのではないかと、マリは身構えたがエレベーターの扉が開いたが、そこには誰もいなかった。

照明はエレベーターの扉が開き、マリ達がエレベーターから出てすぐに自動で点いた。そして、そこには地下深くにあるところとは思えないほどの広さ、そう、ざっと1000㎡以上はあると思われる空間がそこに広がっていた。だが無造作に、飛行機の部品や機械のようなものが置いてあり、しばらくの間、どうやらここは使われていないような感じだった。


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