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平和への使者  作者: DAISAKU
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53話 あわただしい朝

ホテルにマリと葉子が着いた時にユウキが入り口のロビーで待っていた。


「やっと、帰ってきたね。マリ、アベルさんやマツさんに昨日の件、連絡を入れた方がいいよ。

朝早いけど、大事なことだからね」


「そうね。わかったわ。シャワーを浴びたらすぐに連絡する。イブさんはどうしてるかな?」


「あ~、あの二人ね。昨日、僕たちは食事だけして、帰ったけど、あの二人はかなり遅くまで、

飲み歩いていたみたいだから。まだ、寝てるよ部屋で」


「そうなんだ」


「マリさん、言い忘れていましたが、パリのお水は硬水(カルシウムを含む)で、パリでは髪を毎日洗う習慣がありません。毎日洗うと、髪がぱさぱさになってしまうので、それと、顔なども、毎日洗うとよくないので、化粧水などでふき取りをしている人が多いです」


葉子はマリに細かく説明をした。


「そうなんですか」


「はい、一度、私の部屋で、いろいろとレクチャーしますので」


「はい、よろしくお願いします。」


マリは、国によって、いろいろと環境が違ううんだな~と思った。

しばらくして、マリと葉子、そして、ポーラとイブがロビーに一緒に降りてきた。


「マリ、お二人には連絡できた?」


「できたよ。二人とも喜んでた」


「それは良かった」


ユウキは


「それでは、朝食を食べながら、今後のことでも話しましょうか」


ホテル内のレストランに入り、5人で朝食を取り始めた時にイブがニコニコしてマリのことを

見ているので


「イブさん、私の顔に何か付いてますか?」


「マリはこの世界では人気者なの?」


「ぜんぜん人気なんてありませんよ。普通の高校1年生です」


「そうなの?でもあそこのテレビにマリ、出てるよ。ほら」


マリや葉子とポーラが一斉にテレビの方を見た。

イブはテレビに釘付けで


「さっすが~マリ~すごい動きだね」


マリと葉子が驚いた様子でテレビを見ると、今朝の朝稽古の様子が映っていた。


「ボンジュール、ここはパリのマルス公園です。昨日のカンフーガールがいるという情報があり、

駆け付けました。皆さん、ご覧ください。あの人間離れした動きを信じられません」


葉子はあれだけ、テレビに映すなと言っておいたのに、私達に会う前に勝手に撮影していたなんて、

これは、もう、フランス政府からテレビ局に言って、この映像は捏造とでも言ってもらうしかないと

葉子は考えた。いくら、フランスでの任務が完了しているとはいえ、今後のことを考えると、

マリが目立ちすぎるのは良くないと思った。


「マリさん、この映像は政府から削除してもらうように抗議してもらいますから」


「ちょっと待って葉子さん、なんか、スポーツ解説の人が言ってますよ」


テレビの音量をマリは上げて


「ハハハ・・・面白い、合成のニセ映像ですね。朝から、こんな物を流して、ニュースの時間に

大丈夫なんですか?」


ニュースキャスターが驚いた様子で


「これは、先ほど撮影した現場の映像ですよ。本物ですよ」


「何を言っているんですか。まず、この少女はあちこちに走り回っていますが、目測ですが、

オリンピックに出る選手だってこんな速さでは走れませんよ。100m走でしたら、

9秒を楽に切ってしまいますよ。しかも、この少女は自分の身長の3倍は飛び上がっていますから、

世界でもこんなに高く飛べる人は存在しませんよ。

朝のニュース番組でこんな合成映像を流して大丈夫なんですか?」


「本当ですか?」


「はい、間違いありませんよ。私はテレビ局のスポーツ解説を30年以上、やっているんですよ」

「そうですか・・・テレビを視聴の皆さま、先ほどの映像が流れましたが、

こちらの手違いがあったようです。今一度、確認させていただきます」


「やっぱり、マリはすごいね。だけど、この解説者はマヌケだね」


イブは笑いながら、テレビを楽しそうに見ていた。葉子もこのマヌケな解説者のおかげで

本当に助かったと思った。


「なんか、おかしなことになってるね。葉子さん、また、こんなことあったら大変だから、

今日、朝稽古をするところを必ず見つけてくださいね」


「承知しています」


たった1日でこの騒ぎ、これから、気を引き締めて対応していかなくてはと思った。


「マリ、葉子、早くご飯食べないと冷めちゃうよ」


イブは能天気な態度だったが、ユウキは


「マリ、もうあまり目立つことはしないように気をつけよう」


マリも目立つことや人混みなどは嫌いなため、すぐに頷いた。


「ところで、サターン人、これから、どうするんだ。当面、人類を脅かすような危険はないし、

僕たちは、しばらくフランスの高校に留学することになっているんだが」


イブはしばらく考えて


「ムー人、私はイブだ、まず名前で呼べ、それにお前にあれこれ、指図されるいわれはない、

私はマリと会話して決める。お前は関係ない」


膨れた顔したイブだが、マリの方を見て、これからどうしますといった顔でマリを見た。


「そうだよね。イブさんだよね。とりあえず、今日は軍の基地に行かなきゃいけないし、

局長も来てくれるみたいだから、そこで相談しよう」


「わかりました。マリ、そうします」


イブはマリに対してはとても従順だ。


「9時にホテル前にクロードが車を回しますので、皆さま、遅れないようにしてください。

わたしは、今日はお休みなので、これで失礼します」


そう言って、挨拶をして、ポーラは出て行った。


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