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平和への使者  作者: DAISAKU
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51話 滞在の条件

「あ~お腹が空いたよ~」


マリは人段落ついたせいか、急にお腹が空いてきた。


「葉子さん、まだ、あのお店やってますか?」


「やっているとは思いますけど、あれだけの騒ぎを起こしましたから、あそこには近づかないほうがいいと思いますよ」


「そうかあ、残念。どこかいい店を知ってますか?」


「もちろん知ってますよ」


「それでは、行きましょうか」


そう言って、取調室を出ようとした時、


「あなたは一緒には行けませんよ」


とクロード警部補がイブを止めた。


「邪魔よ。私もマリと一緒に行動することになったのよ。それに、わたしも1日中歩いて、お腹が空いてきたし」


「ポール、どうしますか?」


「そうだな。ちょっと、今、話していた内容を全部、信じろというには無理はあるが、この女性の照会もしたが、身元もはっきりしないし、仮に外国籍だとしてもETIAS(旅行情報認証)やパスポートもなければ、どこにも行くことはできないから、通常であれば、拘留ということになるな」


それを聞いていたマリが不思議そうに


「あの~ちょっと、よろしいですか。イブさんの話を信じていないようですが、どうすれば、信じてくれるのですか。ユウキくんが、サターン人と認めてますし、この星の人ではないのですから、あらゆる法律も関係ないと思いますけど・・・そうだよねユウキくん」


「そうですね。その通りです、私もサターン人とは一緒にいたくはないし、かばいたくもないのですが、マリの指示なので、言わせてもらいますが、はっきり言って、地球人の手におえるような生命体ではありません。逆に無理やり拘留なんかしたら、このパリの街を一瞬で消してしまう力も持っていますから。ですから、マリと一緒にいるのがこの世界のためだと思います」


「本当ですか?このパリを一瞬で消してしまうなんてことが・・・」


イブは下を向いてクスクスと笑っていた。そこで葉子が


「ちょっと待ってくださいよ。ユウキさん、あの時、もしマリさんがイブさんを助けなかったらどうなっていたんですか?」


「おそらく、今頃、ここは焼け野原になっていたでしょう」


イブはまた笑っていた。


「じゃあ、もし、あの時、わたしがイブさんを助けようとしているマリさんを止めていたら・・・」


「はい、大変なことになっていたでしょう」


葉子はマリの行動が軽率で幼いと考えていたが、マリさんの不思議な直感的な能力がこの街を救ったのだと、震えるような思いで、鳥肌がたった。


こんな話をしても、まだ国土監視局の3人は信じ切れていないようだったが、


「わかりました。マリさんがそこまで言うなら、しばらくお任せします。ですが、フランスとしても、野放しと言うわけにはいきませんので、しばらくの間、監視する者をつけさせてもらいます」


「え~、もういいですよ。松田葉子さんがいるのにもう一人!無理です」


「こちらも無理です。この条件を飲めないなら、イブさんはこちらに残ってもらいます」


「ふ~困ったな」


マリはふくれた顔をしたが、小さなことで言い争って、この街が消えてしまっては大変だと思い、


「とりあえず、わかりました」


ポール局長はホッとした。そして、


「マリ、今日はこれで終わりますが、また、明日、9時にホテルに迎えの車を回しますから

お手数なんですが、フランス軍へ事情聴取へ皆さんで行っていただけますか。今回の件での処分など、必要な情報を知りたいということで」


「それって、行かないとダメなんですか?学校に行く準備をしたいんですけど・・・

あれ?そういえば、赤い球体はイブさんが出して、そんでもって、この世界の平和に協力してくれることになって」


マリはしばらく考えて


「フランスに滞在する必要って、もうないんじゃないのかな」


マリはユウキと葉子を見て話した。二人も頷いて


「ハハハ、そうだね。マリはフランスに来て初日に人類破滅の危機を解決してしまったね」


葉子も隣で笑いながら頷いた。


「でも、せっかく、いろいろと段取りしてもらったし、両親にも、すぐに帰ったら怪しまれるし、しばらく滞在、留学させてもらうしかないね!」


マリはすっきりとした顔で二人を見た。


「ポーラ、疲れているところ悪いが、今日はお前がイブさんの監視をしてくれないか。事情が分かっている者が適任だからな」

「わかりました。でも局長、明日の朝には、代わりの人をよこしてください。明日は私、休みなんですから、それと、深夜残業もつけますからね」


「わかった。わかった。今回は特別だからな、ホテルの滞在やその他、経費なども任せるから」


それを聞いたポーラはにっこり笑って


「それでは、皆さ~ん、パリジェンヌのわたしがパリのおいしい~レストランにご案内しますから」


急に陽気になったポーラにマリ達はびっくりしたが、言われるがまま付いていくことにした。

イブは、とても満足そうな顔でマリを見つめながら、向った。夜の光輝くパリの街へ

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