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平和への使者  作者: DAISAKU
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41話 フランスへの旅


フランスでの打ち合わせや買い物なども済ませ、マリは自宅に帰宅した。


「マリさん・ユウキさん、では明日の5時30分にこちらにお迎えに上がりますので、

ご準備をお願いします。明日は少し大きめの車で来ますので、ご家族とユウキさんも一緒に

乗車して羽田空港に向いますので、よろしいですか」


「はい、わかりました。よろしくお願いします。我々もそのまま一緒にフランスに同行しますので、これから渡航準備のため一度帰宅します、今晩はこちらの池田巡査長が近くで警護してますので、何かありましたら、お申しつけください」


「別に大丈夫ですよ。警護なんて」


「そうはいきません。それでは明日」


そういって松田と如月は車で帰っていった。池田巡査長はマリに軽く一礼をして、自宅そばに駐車している車に乗り込んだ。


「それじゃあ、マリ、明日」


「うん、ユウキくん、今日はありがとう」


一夜あけ、外はまだ暗く、少し霧がたちこみ、静寂な朝に大きめのワゴン車がマリの自宅前に到着した。時刻はまだ4時30分、松田と如月は池田と警護を変わる形でマリ自宅前に待機した。その時、池田が

「松田さん・如月さん、あのマリさんという人は一体どうなっているんですね」


「どうした。なにかあったのか」


「いえいえ、朝3時過ぎぐらいですかね。マリさんが急に車のところまできて、

『今まで、日本での警護ありがとうございました』と言われまして、こんな時間にどうしたんですかと聞いたら、『これから朝稽古です。今日は出かける時間が早いので、いつもよりはやいんです』と言われてびっくりしました。マリさんはこんな出国する日まで、稽古するなんて」


松田と如月は笑いながら


「あの人は、絶対に稽古をさぼらない、そういう人だよ」


「ジリリリ・・・」


大きな目覚まし時計でマリの母、エリと父、譲二は目を覚ました。


「あなた、早く起きて、急いで、用意して、数日家を空けるから、今日は朝ご飯は作ってませんから、途中でなにか買いましょう」


「おう、わかった。マリは起きているのか?」


「何言ってるんですか。あの子が起きてないわけないじゃないですか。きっと、朝稽古をしてますよ」


「まったく、飛島のお母さまはいったいどう教育すれば、あんなにまじめな子にすることができるんだ」


「もう、そんなこと言ってないで、早く用意してください」


そう言ってエリは窓から外を見た。


「あなた、もう、お迎えの車がきてますよ」


「早いな、こりゃ急いで用意しなきゃ、悪いな」


そう言ってマリの両親はそそくさと出かける準備をした。


マリ・ユウキとマリの両親は時間になり、迎えの車に乗り、途中、コンビニで朝ご飯などを買いながら、羽田空港のそばまで来た。


「はあ、結構混んでたから、出発の1時間前になっちゃたな。如月さん長い時間運転してもらってすみませんね」


「いえ、仕事ですから」


「それと、あの~如月さんフランスまでは飛行機で何時間飛ぶんですか?」


「そうですね。パリまでの直行便だから、12時間ぐらいですね」


「はあ~そうですか。私は腰が痛いから、エコノミーだとちょっときついな」


父の譲二はまだ50歳になったばかりだが、老人のようなことを言っていた。


「あなた、今回は全額費用をみていただくんだから、ぜいたくなことばかり言わないでくださいよ」


マリとユウキは父を見て笑っていた。また、父譲二が


「あれ、如月さん、道が違いますよ。入場ゲートの近くを通り過ぎましたよ」


譲二は、暇があると、よくエリと旅行にいくので、羽田空港のことはかなりくわしい。


「え~と、今日は特別に直接行きますので、間違っていませんよ」


「直接?」


そんな話をしていると車はドンドン飛行場の方へ近づいていった。何か所かの入り口も妙なパスを見せてすいすい入って行った。そして、車が止まり、飛行機の前にきた。車を降りた4人は飛行機を見て驚いた。その飛行機には日本国と大きくかいてあり、政府専用の飛行機だった。

空港で待機していた松田葉子が


「お待ちしていました。今日はこれから、9時30分に離陸して、約12時間後にパリシャルルドゴール空港に到着します。長旅ですが、機内では快適になるように、搭乗員などがおりますから、お気を使わずに何かございましたら、お申しつけください。また、離陸後、機内のミーティングルームで今回の行先・予定などをご説明します。」


そう話してるうちに4人の荷物は係員がすいすい運んでいた。


「出国審査はしなくていいんですか。」


「マリさんの関係者なので、機内で適正に処理しますので、ご安心ください。それとお父様

この飛行機にはエコノミー席は存在しませんので、ご安心ください」


「でも、ほかのお客さんとかはどうやって、この飛行機に乗るんですか?」


譲二はだんだん訳がわからなくなっていた。


「お父様、今日の乗客は我々だけです」


「本当ですか。エリ、マリ、おい、なんかお前、何かおかしなことに巻き込まれてないか?」


譲二とエリは不安そうな顔をしていたが、

マリとユウキはニコニコして、


「お父さん、お母さん、おかしなことをしていたら、この飛行機には乗れないから大丈夫だよ」


マリはマツさんや、葉子さんが志木大臣にお願いして今回の留学に関するスケジュールや準備をフランス政府と連携して計画をしてくれたんだなと思った。


「でも、よくこの飛行機を借りれましたね」


「現在、国会中ですし、それと、あまり知られてませんが、この飛行機は中型機で全く同じものがもう8機ありますので、急なことがあっても全く問題ありませんから」


「そうですか。いろいろとありがとうございます」


政府専用機は羽田空港を離陸した。

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