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平和への使者  作者: DAISAKU
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第132話 土曜日の朝

「カトリーヌ、本当にあそこでパーティをやるの?」


「そうよ。マリが私達のために用意してくれたの」


今日、パーティーに行く確認をカトリーヌは同じクラスのミラとしていた。


「いくらなんでも、すごくない、離宮プチ・トリアンって言ったら有名で普通の人は入れないでしょ」


「なんかね~知り合いがいるみたい」


「でも、本当にユウキも来るんだよね」


「くるくる」


「そう、なら、今日はバッチリ決めていくから」


「それでさ~、私、早めに行って用事があるから、ミラはみんなと一緒に行ってくれる」


「こんな日に用事があるなんて忙しいのね」


「ごめんね。みんなの名前は向こうに言ってあるから、入る時に入り口の警備の人に話してね」

「わかったわ。じゃあ~また、あとでね」


カトリーヌはマリから、試合には友達を連れて来ないでと言われていたから、友達には話さないでいた。


「パパ~もう時間だから、早く車出して~」


「おう、今行く」


「早く~遅れちゃうよ」


「お前、空手の試合に行くのに、なんだ~その格好は」


「試合の後、友達と食事もするのよ。この服はバックに入らないから」


「そうか、それでどこに行くんだ?」


「プチ・トリアンよ」


「なんだ、新しくできたところか?」


「違うよ。昔からある離宮だよ」


「え~そんなところで試合するのか?普通入れないぞあそこは」


「パパ、いいから車出して」


車にカトリーヌは乗り込み、しばらくして


「知り合いが今日貸し切りにしてくれたの。だから大丈夫よ」


「知り合い?普通じゃないぞ、その知り合い、何だよ~、オレも行きたかったな~」


「だめよ。事前に名前を言ってある人しか入れないんだから」


「ちぇ、たまには親孝行してくれよ」


「いつも、いつも、家の手伝いをしてるでしょ。もう、ぼやかないで」


カトリーヌは今日の先生とマリの試合がとても楽しみでワクワクしていた。


『はっきり言ってパーティはおまけで、試合が見れるから行くようなもんだよな~』


と思っていた。


空手の先生、ライアンは同じく、今日のマリとの試合が楽しみで、30分ほど早く現地に着いてしまった。


「ひょえ~、ここに入れるなんて信じられないな、ちょっと早く来すぎたかな」


大きな門の前で車を止めているとスピーカーから


「どちら様ですか?」


と大きい声がした。


「私、本日、え~と、試合で来たライアンと言います」


「はい、お聞きしております。門が開きますので、どうぞお入りください。中に入りましたら

誘導員の指示に従って、お車を駐車してください」


門が開き、中に入ると、誘導員が各所に配置され、駐車スペースまで案内してくれた。


「すごいな、これは」


ライアンは驚いた。車を止めて降りると、スーツを来た男性が


「お荷物はございますか?」


「いえ、これぐらい自分で持てます」


「そうですか、では、ご案内します」


そう言われて、離宮の建物ではなく、東側の何やら、新しくできた、少し小さめな武道館のようなところに案内された。


「こちらが本日試合をされる会場になります。あちらの奥に男性用の更衣室とその中にシャワールームやサウナやトイレもございます。それと、あちらはスポーツジムになっていますので、ご自由にお使いください。それと、会場の温度はお嬢様に20度ぐらいに設定と言われてますが、大丈夫でしょうか?」


ライアンは空手の試合に来て、こんな案内されたこともなかったので、すぐに


「大丈夫です」


と咄嗟に答えた。

ライアンが着いてから15分後にマリ達が着いた。葉子の車にはマリ・ユウキ・イブ、ポーラの車にはダイスケそして、アンナ軍曹の車にはレナード・クラークが乗っていた。


「マリさん、着きましたよ」


「ありがとう葉子さん、あれ、前の車から降りたのはカトリーヌだ。ちょっとイブ前ごめんね」


「カトリーヌ~」


マリは車から手を出して手を振った。


「あれ、マリ」


「サリュ、カトリーヌ」


「サリュ、マリ」


「カトリーヌ、敷地は広いから、この車の助手席空いているから、乗って」


「うん、ありがとう」


カトリーヌは、ルノー最新タイプの高級車に乗り込んだ。


「ボンジュール」


「あの~なんで、助手席が空いているんですか?」


「あ~気にしないで、マリさんとユウキさんとイブさんが乗ると必ず3人で後部座席に座るのよ。マリさんがいつも座席が狭くてかわいそうですよ」


「三人は仲がいいんですね」


「そうですね。でもイブとユウキは仲がかなり悪いですよ」


会場に到着した。全員が車から降りたところ、カトリーヌが


「マリ、あの人もしかして」


「あ~今日は大介さんに試合の立ち合いをお願いしてるのよ」


「きゃ~、うそ、信じられない、やっぱり、本当だったのね。ちょっとあいさつしてくる」


カトリーヌは空手世界チャンプの松田大介が来て、跳びはねながら、大喜びだった。


「ボンジュール、カトリーヌです」


いきなり、目の前にあらわれた女の子にダイスケは驚いた様子で


「ボンジュール、ダイスケです」


「私、あなたのことが大好きです。いつも応援してます」


「はあ、でも、今日は試合はしませんけど」


相変わらず、女性には興味がない態度で


「カトリーヌは試合するの?」


「いえ、私も試合はしないですけど、今日は少し、マリに空手を教えてもらおうと思っています」


「ふ~ん、まあ、がんばってね」


「はい、がんばります」


普段、無口のカトリーヌは大喜びだった。

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