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平和への使者  作者: DAISAKU
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第130 恐ろしい兵器

車が走り出し、研究施設からもだいぶ離れたこともあり、誘拐された10人は落ち着きを取り戻してきた。


「皆さん、助けていただき、ありがとうございます。あなた達は何者ですか?あんな危ないところに行ってまで、我々を助けてくれるなんて」


「私達は、FBIの協力者です。これから、皆さんは事情聴取のため、ボストンの警察署に行っていただきます。その前に具合の悪い方はいませんか?」


「大丈夫です」


10人、皆、顔色は良く、脱出できたことで、喜びの顔でマリに向かってほほ笑んだ。最初の5番の部屋にいた、初老の男性がマリに近づいてきた。


「助けてくれてありがとう、え~とお名前を聞いてもよいですか?」


「はい、マリです」


「マリ、私はテキサス大学物理工学教授をしていたビルです」


「どうしましたビル?」


「皆さんには助けていただきましたから警察でもどこでも行くのはかまいませんが、どうしても、あの研究施設にある物を始末したいのです」


「ある物?」


「そうです。私は、見たこともない、遺物の調査を任されていましたが、しばらくして、かなり時間がかかりましたが、その遺物がどのような物で、何のために造られたか、おおよそですが解明することができました」


マリは後ろの席に座っているユウキを手で合図して自分のところに呼んで


「それは危険な物なのですか」


「はい、かなり」


「なるほど、できれば詳細を教えていただけますか」


「もちろん、あなた達は我々を助けてくれた恩人です。なんでもお話しします」


「なんだい、マリ」


「ユウキ、ビルが研究施設に危険物があると言ってるの、一緒に話を聞いてくれない」


「わかった」


「今から、15年ほど前にカルナック列石の中心部の石の中に直径10cmの丸い隕石のような物が食い込んでおり、なんの変哲もないこの石を観光客が手でもぎ取ろうとしたら簡単に外れて、大きさのわりにはとても軽い石だったため、旅行の思い出に内緒で自宅に持ち帰りました」


「カルナックと言えば、フランス北西部のブルターニュ地方だったよね」


「そうです。そして、自宅に帰った翌日、2人の夫婦は頭に異常が起き、植物人間になってしまいました。当時は旅行に行って、変な物でも食べたか、虫にでも刺されたとか、色々な憶測が飛び交いましたが、結局、わからずじまいでした」


「なんか、かわいそうだね。その夫婦は」


「まあ、勝手に物を盗んではいけないということだね」


「その後、その夫婦の息子が入院費を払うため、親の家や土地などを売却することになり、家の中を整理していたら、10cmほどの石が電球のように赤く光っているのを発見しました。光がすごくまぶしかったため、鉛でできた箱に石を入れました、それから、入院費がまだ、かかるため、その息子は個人でオークションでその石を売り飛ばしてしまいました。

それを購入したのが、あの会社の社長になった。スタンリーでした。彼は当時、平凡な大学を出て、車の営業マンをしてましたが、成績は振るわず、落ちこぼれのような社員でしたが、彼は、異常なほどの遺跡やSF好きで、不思議な隕石など、そういうたぐいの物は大金を出してでも購入するコレクターでした。そして、運よく、その不思議な石を購入することができました。石を購入してからの彼は、人が変わったように頭が良くなり、車の営業では瞬く間にトップになり、優秀社員として、社内の賞を総なめにして、わずか3年で取締役になり、その権限を利用して、資金を調達し、その会社を退社後は、今のスタンリーコンサルタント会社を設立しました」


「すごい話だね」


「彼は石の影響を受けたみたいだけど、植物人間にはならなかったんだね」


「はい、購入後は、たまにその箱のフタを開けて覗くだけだったみたいです」


「なるほどね、その石は間違いなく地球外の物だね。特殊な電磁パルス信号を発し、その信号を受ける時間によっては脳の活性化に役立つが長い時間連続で脳に信号を受け続けると、脳が活性化しすぎて、オーバーロードし、植物人間になってしまったということか」


「な・な・なんですか。あなたは、私が何年もかけて分析して、解明した、内容をなぜ、この一瞬でわかったんですか?」


「ユウキしゃべりすぎだよ、私達以外に話すときは、いつも加減してって、言ってるでしょ」


「ゴメン、マリ、どうも、僕は加減することが難しいんだよ」


「でも、なんで危険なの?箱に入っていれば危険はないでしょ」


「マリ、それはそうだけど、この石はエネルギーを与え続けると、その信号を送れる範囲は増大ししつづけ、この地球すべての人を植物人間いや、もっと長い時間なら、死なせることも可能だ。そうだな、原子力やまあプルトニウムのような物を使い、発電装置に直結すれば、そんな大きい設備がなくても、電気を急激に増大することもできるだろうから、恐らく3日もしないうちに人類は絶滅するだろうね」


「そうです。その通りです。こんな若い男の子がなぜ、これだけの知識があるのですか?、少し話して、わかりましたが、あなたは私など超越した能力をお持ちのようだ」


「ハハハ、そうですか。ちょっと思いついたことを話しただけですけど」


「ビル、あまり、我々のことは、他の人に話さないで、ちょっとばれると面倒なので」


「はい、かまいませんが」


ビルはマリとユウキを見て不思議そうな顔をした。


「ふ~、でも、おかしいな。カルナック列石はい1万2千年ほど前に宗教的儀式を執り行うためにできた物だけど、なんでそんなところにこんな物があったんだろ」


「ユウキその遺跡は誰が造ったの?」


「マリ達、人間の祖先だよ。とは言っても、もう絶滅した、ネアンデルタール人の精神的概念を受け継いだ人間の祖先だけどね」


「ふ~ん、でも当時の人って、まだ原始人じゃないの?」


「そうだね、どちらかというとそれに近いけど、もう原始人からは進歩して、小さいけど国のような物もたくさんあったからね。あそこは、どのような人間になるかの適正を図るために造られた通路のような物だからね」


「どのような人間になるってどういう意味?」


「あそこを通れる長さにより、その人の位や今後の生き方を指示される、歩く途中にはたくさんの賢者や神官などがおり、知識の確認など、さまざまな試練を与えられる。そして、通れた長さにより、

その人の人生が決まると言ってもいい」


「なるほど、なんか学校の試験みたいだね」


「全然、違うよ。当時は、はっきり言ってこれで人生決まるといっても過言ではないね。

でも、当時の人間は特に危険があるような文明レベルでもないし、こんな石を送り込む必要はあったのかな?たまたま、あの石が列石に食い込み、永い間、電磁パルス信号を封じてくれたから、よかったけど」


「ハハハ、なんか、その時代って、忙しいね。イブが来た時代と同じぐらいだもんね」


「イブ?」


「そう、イブもたしか、1万2千年ぐらい前に来たって、前に言ってたよ」


「そうすると、ねらいはサターン人か・・・」


「どの種族が造ったものか、確認する必要があるな、ビル、その石が保管してある場所を教えてくれ。

お~い、中尉こっちにタブレットを持って来てくれるか」


「はい、今、行きます」


ユウキはビルにタブレットを見せて、施設の図面を見せて、石の保管場所の確認を行った。

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