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平和への使者  作者: DAISAKU
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第122話 あまりある才能

レナードの家は典型的な農家のおもむきで大きな倉庫や農耕機械、それと、古い車が置いてあった。敷地の奥にある2階建ての古い家に入ると、室内は外からは想像もできないほどきれいで整理整頓されていた。奥に応接用の大きなソファがあり、そこに皆で腰を下ろした。


「お帰りなさい、レナード、お客様ですか?」


「あ~、そうだ、お茶を入れてくれるかい」


「はい、承知しました」


お手伝いさんのような女性が足早にキッチンの方へ歩いて行った。


「きれいな、ご自宅ですね」


「そうですか?妻が昨年亡くなりましてね。それから、あのジャネットが家事をしてくれるようになりまして、助かっています、とは言っても、彼女は見た目はお手伝いですが、本当は政府から派遣されているSPなんですが」


「なるほど、今は農夫でも、さすがに元大統領、辞めた後もボディーガードが付くのは決まりですからね」


「さて、マリさん、私にご用があると、おっしゃっていましたが、どんなことでしょうか?」


「はい、担当直入にいいます。レナードは宇宙人に関する秘密組織について、ご存じですか?」


レナードはしばらく考えて、


「知っていますよ。本当は政府の守秘義務があるのですが、長官のお孫さんであり、宇宙人のユウキさんを従えて来られたマリさんに、秘密にしてもしょうがないですからね」


レナードは何から話していいものか考えて


「皆さんはユウキさんが宇宙人であることは、もちろん知っていますよね」


皆、頷いた。


「そうですか。それならば、話は早い」


「私は大統領になった時にあらゆる秘密事項の引継ぎをしました。そして、その内容に衝撃を受けたことを今でも忘れません。その中でも地球外知的生命体に関する情報は飛びぬけて

すごい内容でした」


マリをはじめとする5人はレナードの話を聞き漏らさないように真剣に話を聞いた。


「では、話をしたいのですが、その前にお願いがあります」


「お願い?」


「はい、実は私にも孫がおりまして、昨年、ハーバード大学に入学したのですが、どうも色々な問題を起こしているようで、できれば、この夏の短い間だけでもよいので、皆さんと一緒に勉強のため、行動を共にさせてくれませんか?」


「どうしてですか?我々の仕事は時には危険を伴いますよ。先の任務でもここにいるユウキやイブなどチームの半数以上が重症になり、あと少しで命もあぶなかったくらいですか」


「かまいませんよ。その時はその時、運がなかったと諦めますよ。それに、あいつは、今、生きているようで生きていないようですから」


「病気でも患っているんですか?」


「いえ、体は元気ですよ」


「それならば、どうされたんですか?」


「私が言うのもなんですが、あいつは小さい時からIQが高く、小学生の時点で、大学生以上の学力があり、飛び級で一度、テキサス大学を卒業しましたが、その直後、両親が事故で亡くなってしまい、13歳~18歳まで、ここで一緒に農業をして暮らしていたんですが、やはり、あいつのためにならないと思い、昨年、ハーバード大学に入学したんですが・・・」


「何かの事件に巻き込まれたんですか?」


「いえ、違います」


「わかった。薬でもやって捕まったんだろ」


「いえ、違います」


「事故に合って、体が動かなくなってしまったんですか」


「いえ、違います」


マリはふくれた顔をして


「ちょっと~、みんないい加減にして、レナードが話を進められないじゃない、ごめんなさい、続きを話してください。レナード」


「はい、あいつはハーバード大学の学生、先生や教授でも、あいつの能力にはかなわいんですよ。性格も良く、優しい子なんですが、勉強のことになると、できすぎてしまうため、廻りの者をバカにする気などないのですが、先生や教授より頭がいいため、みんなを見下しているように思われているようです。現在も、大学にはいるようですが、今は、誰とも話すことも、話されることもなく、さびしい大学生活を送っているようです」


「ふ~ん、まあ、たしかにわかるな、その気持ち、私もマリ以外ユウキを含め、みんなバカに見えるが態度に表さないようにするのは大変だからな」


イブはウンウンと頷きながら、呟いた。そんな大きい態度を取るイブに向かって、レナードは

「あなたは、ユウキさんのすさまじい能力の高さを知らないから、そんなことを言えるのだろう。もう少し、身分をわきまえた方がいい」


レナードはイブを睨みつけながら、注意をした。


「アハハ!こいつは面白いことを言う男だな、今の言葉、そっくりお返ししてやる、私はこの銀河系でも最高位と言われた執政官だ、ユウキのような使い走りの奴が、私にかなうわけあるまい。わたしは、お前達、人間がこの地球に現れるずっと前から存在している者だ、身の程をわきまえるのは、お前だレナード」


レナードはびっくりした顔でイブを見つめた。


「ちょっと~イブ、レナードが驚いているじゃない。やめて、ここでそう言う話は、あなたがすごいことは私を含めて、チームのみんなが理解していることなんだから」


「すみません。マリ、少し言い過ぎた、気を付けます」


レナードはマリに従順なイブを見て、驚いた様子で


「あの~マリさん、そちらはどなたですか?」


「ごめんんさい、自己紹介がまだでしたね。こちらはイブです。ユウキと同じく宇宙人です。

そして、私はフランス国治安情報局の局長で飛島マリ、あちらはウチの局のドニーズ中尉、それと、昔レナードの恐らく上官であった松田マツの孫、ダイスケさんです」


「お~、副官のお孫さんですか!」


レナードはダイスケをはじめ、皆と握手をして、挨拶をかわした。

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