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平和への使者  作者: DAISAKU
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第116話 スパイとバカンス

アメリカ国防省では、来月にここにくる、フランス治安情報局の件でバタバタしていた。


「だから、何回も言わせるな、1年も潜伏して、なにも成果が上がらないから、代わりの人に対応してもらうと言っているだろ」


「納得できません。私以上に、この任務に適した人材はいません。この組織に信用されるまで、どれだけ私が苦労したと思っているんですか!」


「いいから、戻ってこい」


「いやです。納得できません」


「ふ~、とにかく、すごい人がフランスから来るんだ。お前には悪いが引き上げてくれ」


「無理です」


「ふ~しかたないな。それじゃあ、急にその組織からいなくなると不自然だから、お前は組織の他の人間をかばって、警察に逮捕させる形を取るから、そうすれば、また、潜伏できるようになるだろ。こんな感じならいいか」


「いいでしょう」


「まあ、あとは警察の担当から連絡がいくから、うまくやってくれ」


「わかりました」


「はあ~、また警察に貸しを作ることになったな」


CIAの国際テロ対策室のマイケルは急に来ることになったフランス治安情報局のせいで、最近はふりまわされ放しだ。


「プルルルル、おはようマイケル、どうだ調子は?」


上司でテロ対策室も統括している、ジョージからの連絡だった。


「調子なんか、よくないですよ。部下からは引き揚げや配置転換の件で、文句ばかり言われて

ストレスたまりまくってますよ」


「そう、怒るな、少し、調べたんだが、どうやら、おかしなことになっているは、我々だけではないみたいだぞ、警察や軍もそうだが、NASAや環境保護省や保険福祉省なんかも、そうらしい」


「いったい、フランス治安情報局とは何者なんですか?あまり聞いたことないですけど」


「私も副長官にも聞いたんだが、余計なことを詮索するなの一点ばりで、ぜんぜん回答してくれないんだ」


「そうですか」


「でもな、フランスに潜伏させているマリア中尉にその治安情報局をこっそり調べさせるように指示を出したよ、こっちだって、訳の分からない者に世界最高峰と言われているアメリカの各省庁の重要な仕事をかきまわされてはたまらないからな」


「でもジョージ大丈夫ですか?万が一、調べていることがばれたら、国際問題になりますよ」


「大丈夫だ。マリアは完璧なフランス軍人でサバイバル訓練や格闘術など優れた人間だし、諜報活動もこの3年間、一度もミスをしたことがない、CIAに所属で内通していることは、絶対にばれないからな」


「なるほど、何かあっても問題ないということですね」


「おっと、ちょうどマリアから連絡来た、もう切るぞ、まあ、そう、いらつくな、なにかわかったら、教えてやるから」


そう言って、電話は切れた。


でも、大丈夫だろうか。これでだけ国で重要視されているフランス治安情報局に近づいても

マイケルは嫌な予感がした。


「マリア、どうした」


「はい、治安情報局の所在がわかりました」


「早いな」


「え~、軍の上層部では、ほとんどの人が知ってました。しかも、私の所属している将軍に聞いたら、すぐに教えてくれました。治安情報局の件はフランスでは必要以上に話すなと言うだけで、聞かれたら別に話しても問題ないそうです」


「なるほど、どうだ、やっぱり、天才と言われる凄腕の集団なのか?」


「う~ん、将軍が笑いながら教えてくれたんですが、15歳の少女がそこの責任者らしいんですよ」


「15歳!そりゃ、冗談だろ」


「いえ、将軍は絶対にウソをいう人ではないので、それと、同じく15歳の副官が2名、その部下に元フランス軍特殊科学部隊の軍人が5名いるようです。しかし、この数日、ここで様子を見てましたが、日本警察や国土監視局の者も数名出入りしていました」


「そうか、マリア、できれば、これだけ重要視されている治安情報局を率いる15歳の少女を重点的に調べてくれないか」


「了解、また連絡します」




マリは武道会館から、イブとユウキと葉子の車で情報局居住棟に帰る途中、


「あの~葉子さん」


「はい、どうしました、マリさん、どこかよっていきますか?」


「いえ、松田大介さんを今度の土曜日にポーラの家に呼びたいんですけど、連絡先を教えてくれませんか?」


「兄ですか?、はい、かまいませんが、でも急にどうしたんですか?」


「え~とですね。先ほど、アイアンという空手選手と組手をする約束をしまして、できれば、大介さんに立ち会いをお願いしたいんです」


「それなら、私がやりますよ。こう言ってはなんですけど、兄はかなり、自己中心的な考えを持っているので、来てくれるかわかりませんよ」


「でも、アイアン選手は大介さんの知り合いみたいなので、できれば来てほしいんですけど」


「それなら、今、運転中ですけど、兄さんに連絡してみましょうか」


「はい、お願いします」


「プルルルル、あ、兄さん」


「なんだ、葉子か、どうした」


「今、大丈夫ですか?」


「あ~、またしばらく休めと言われて今週も港区のマンションでのんびりしていたところだよ」


「よかった~、あのね、今度の土曜日にマリさんがフランスに来てほしいんだって、兄さん、こっちに来てくれる?」


葉子はどうせ気分屋の兄だから、絶対に来てくれないと思っていたが


「なに~、マリさんが、僕に来てほしいだって!」


「そうだよ。やっぱり無理かな?」


「何を言っているんだ。すぐに行くよ。また、ユウキさんがパッと連れってってくれるんだろ」


「すぐって、今日はまだ水曜だよ」


「いいんだ。どうせ今週は用事もないし、マリさんに会えるんなら、喜んでいくさ」


「あのね、兄さん、私もいるんだよ。私にも会いたいでしょ」


「葉子か・・・そうだな、会いたいかもな」


「葉子さん、この車、電話スピーカーにできますか?」


「はい、できます。どうぞ」


「大介さん、マリです!」


「お~、マリさん、声が聞けてうれしいです。マリさんのお呼びなら、どこにでも行っちゃいますよ。ハハハ・・・」


「すみません。急に、ちょっと土曜日に空手の試合をするので、立ち合いをお願いしたいんです」


「試合?マリさんと・・・ぎゃははは、どこのバカですか、それは、マリさんにかなうわけないでしょ。そんなやつ、マリさんが戦うことありませんよ。僕が戦いますよ」


「あの~、フランス代表のアイアンってご存じですか?」


「あ~あの長身の、知ってますよ。もう5回ぐらい試合しましたから」


「え、もしかして、あいつとやるんですか?」


「はい、断ったんですけど、どうしても戦いたいと言って、いうことを聞かないんです」


「ふ~、全く、井の中の蛙大海を知らずだな、わかりました。そういうことなら、喜んで立ち合いをしますよ」


「よかった~ありがとうございます」


「マリさん、あの~さっき言った、すぐに行くというのは冗談ではありませんよ。マリさんが普段、どんなところで生活をして、どんな仕事をしているのか、見てみたいんですよ。おばあさまからも少しは聞いてまして、でも、聞けば、聞くほど、フランスに行きたい気持ちでいっぱいになり、でも、僕から、お願いすると、失礼かな~なんて思いまして、こんなシュチュエーションを実は待っていたんですよ」


「そ・そうですか」


車内でその話を聞いていたイブが


「ハハハ、お前達、松田3兄妹はマリのファンクラブか?

兄妹そろって、いつも同じようなことを言うんだな」


隣でユウキも笑っていた。


「そうですか」


「あ、いけない、大介さん、祥子にはここに来ること言わないでくださいよ。また、フランスから帰らないとか、訳の分からないことを言うので、この間、こっちに来た時も大変だったんですから」


「フフフ、言いませんよ。妹は少し、難しい性格をしてますからね」


それを聞いて、葉子は兄さんだって、かなり気難しいだろと思った。


「じゃあ、ユウキ、あとで、大介さんと連絡を取り合って、

日本から連れてきてくれる。

居住棟の空き部屋に泊まってもらうから」


「了解、マリ」

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