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平和への使者  作者: DAISAKU
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第102話 サターン人の絆

「ここで、あなたをすぐに片づけたいところだけど、イブの命の方が大事、イブ、すぐにユウキのところに連れって行ってあげるからね」


マリがそう言った時に出口の扉のところにユウキと葉子が立っていた。


「ユウキ!」


マリは喜んだ顔でユウキをみて、イブを抱きあげたまま、ユウキのところに連れて行った。


「イブが大変なの見てあげて」


「まずいな、危険な状態だ。すぐに応急処置をする」


「あ、ユウキ、ここは妨害フィールドが働いているから、エネルギーは使えないみたいだよ」


「ハハハ、それは、もう大丈夫、僕が発生源を確認、そこにドニーズ中尉達が行き、もう破壊してくれたから・・・全く、みんなイブが心配で勝手に僕たちの後をつけて来たんだよ。付いて来るなと言っておいたんだけどね。まあ、おかげで助かったけど」


ユウキはイブを治療しながら、マリに話した。その時に葉子が


「マリさん、あいつコソコソ逃げようとしていますよ」


マリはアルファ7が逃げ出そうとしていたので、すぐに走っていき、取り押さえた。


「あなた、こんなことをして、逃げられると思っているの」


「放せ、この化け物、また、私の邪魔をしやがって・・・・」


「何を言っているかわからないけど、あなたを逃がすわけにいかないわよ」


妨害フィールドが解除され、ベータ22が再起動した。


「マリ!第一執政官の命が危険、すぐに第一宇宙調査官の力が必要、居場所を特定、

地下1階南西角の部屋、急いで、ここに連れてきてください」


「第一宇宙調査官?」


「マリ、ユウキの力でも命救えない、急いで」


マリはベータの言われた通り、


「とにかく、地下にいるその人を連れてくればいいのね。了解。でもベータ、こいつをなにかでしばっておきたいんだけど」


「しばらなくて平気、首の後ろに機能停止ボタンある」


「やめろ!ベータ!さわるな」


大声で騒ぐアルファ7を無視して、ベータは停止ボタンを押した。そして、アルファ7は電池が切れたようにその場に倒れた。


「マリ、急いで」


そして、マリはものすごいスピードで地下に向かって行った。

マリはここに来る途中にほとんどの守衛を片付けていたため、

誰にも邪魔されず地下まで行くことができた。

そこにはドニーズ中尉達もいた。


「局長!」


「あれ、ドニーズ中尉、みんなここにいたのね」


「え~、ユウキさんの指示通り、おかしな機械がありましたから、我々で破壊しました」


「そう、ご苦労様」


「局長は何をしに来たんですか?」


「地下に閉じ込められている人を救出に来たんだけど、あ、あの扉か」


マリは扉を見つけて、開けようとしたが、鍵がかかっていて開かなかった。そこでベルナールが


「守衛が二人いて、麻酔弾でさっき眠らせました。こいつ鍵を付けてましたから、これで開くと思います」


ベルナールが鍵を使い、その扉が開いた。


そして室内に入ると50歳ぐらいの男がいた。

その男は鍵を開けてくれた者達を見て


「誰だ、また、くだらない、拷問をしに来たのか?」


男は3人の軍人の前に立っている少女を見て、急にうれしそうな顔をして


「ヤエ、ヤエじゃないか、お久しぶりです」


その瞬間、マリの前で片膝を付き、両手を広げて、イブと同じように


「あなたがここに来たということは、また、アルファ7を止めてくれたんですね。

何度も申し訳ありません。修理して、治ったと思ったんですが、また、暴走してしまいました。

あれ?でもあれから70年ほど過ぎましたが、まるで変わりませんんね。ヤエ」


マリはびっくりして


「わたしはマリですよ。もしかしておばあちゃんの知り合いですか?」


「おばあちゃん?そうですか、ヤエのお孫さんだったんですか。それにしても、うり二つですね」


のんきな話をしている時にマリはハッと思い出し、


「第一宇宙調査官、すみません。イブが危険なんです。事情はあとで話しますから、今はすぐに、わたしの背中におんぶで乗ってください」


「イブ?イブがここにいるんですか!」


「いいから、乗ってください!」


マリは第一宇宙調査官を背中に乗せるとまた、信じられないスピードで5階まで駆け上がって行った。


「ベータ!連れて来たよ」


そこに倒れて、胸が血で真っ赤になっているイブをみて、その男は


「イブ!イブ!」


何度も名前を叫んだ。

それを見ていたベータが


「第一宇宙調査官、生体エネルギーの共有が必要、あなたも体が弱るけど、急いでください」


その男はベータを見て頷き、


「わかった。ユウキさん久しぶりだね。私が変わるよ」


ユウキは少し年配の男をじ~っと見て


「アダム、アダムなのか、本当に久しぶりだな。君はサターン人だったのか!」


アダムの体が真っ赤に光だし、その光はイブを包み込んだ。

数分たち、イブの傷が塞がり、出血も止まり、だいぶ具合が良くなってきたが、

逆にアダムの方はだいぶ具合が悪くなった、生気をイブに分け与えているようだった。

そして、アダムも意識を失った。

それを見てベータが


「二人とも、回復のための冬眠に入った。しばらく安静が必要。計算では3日間で回復予定。

マリ、第一執政官を救ってくれて感謝します」


マリはイブの命が助かると聞いたのと、さっきの戦いの疲れもあり、急に力がなくなり、

その場に座り込んだ。


「はあ~良かった。ギリギリで間に合って」


ドニーズ中尉、ダニエル中尉、ベルナール一等兵も下から上がってきて、


「ユウキさん、指示通り、機械を破壊しましたよ」


「お疲れ様。みんなのおかげで、無事にイブを助けることができたよ」


イブが救えたことにみんな喜び、笑った。


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