第21話
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公爵家の誇る巨大訓練場にたどり着く。
ここは公爵家の私兵やニコライ、シュタインズ一家が訓練するために作られた場所で、各環境に対応できるようにオーパーツを使用し温度管理ができ、結界内はどんなケガを負っても結界から出るか結界の装置を切れば瞬時に治ってしまう結界を生じさせている。
私兵達は骨が折れようとも腕がもげようとも気にせず戦う戦士になってしまった。
巷では公爵家の私兵の評価は不死の軍団と呼ばれ、盗賊や山賊から恐れられている。
「余の名において、ここに勇者ニイヅマ対シュタインズ家三男ラオシャンとの勝負を始めるルールは以下の事とする!」
・《亜勇者の剣》を使用する。
・剣を鞘から抜く。
・剣を使い、鉄のインゴットを切る。
・互いに妨害するのは禁止。
・勇者ニイヅマが勝利した際はステファニーを娶り、無礼を不問とす。
「さて、ラオよ。この件に関しては何も言うな。後で経緯と事の始まりを話す。後、ラオが勝った際の条件が書いていない理由も後で分かる筈だ。」
いつの間にかテーブルが各観客の周囲に設置され、そこで皆食事を楽しんでいるのを羨ましく眺めながら目の前に立ち塞がる勇者ニイヅマを見上げる。
「は!ガキめ!よく逃げずにここまで来れたな!それは褒めてやるよ!そんなに縮こまってビビってんのか?」
いや、身長小さいだけだし。まだ4歳児だし。
逃げるも何もステフを落ち着かせる為に手を繋いで流れに身を任せていたら着いただけだし。
「え?すみません。聞いてませんでした。え…と。勇者ニイツマさんでしたっけ?」
「違う!ショウタ ニイヅマだ!バカにしてんのか?」
「2人とも、良いかの?先ほど話したとおりこの勝負は勝っても負けても後腐れ無いようにな!では、勇者ニイヅマ殿よ早速やってみてくれ」
その言葉でニイヅマが右肩をグルグル回しながら歩き出す。
訓練場の中心に出来ているステージに上がり。
《亜勇者の剣》を手にもつ。
「こんなの楽勝だ!!いくぞ!!ハァ!!」
叫ぶが何も起きない。剣を抜こうと右手で柄を持ち、力を込めている状態で顔を真っ赤に染めて小刻みに震え出す。
「グァッ!な、何でだ!?」
まぁ、でしょうね。認められなかったという事だし。
「ふむ……勇者ニイヅマ殿よ、そろそろ次に行こうか。少しも動く気配が無いのう。」
「何故だ!!!何か仕掛けをしたな!!クソが!」
陛下に手招きをされる。耳元で“すまぬ”と告げられ肩を叩かれる。
「ニイヅマさん!僕の番ですよ?変わって下さい!」
「へっ!まぁ、良いだろう。どうせ何も出来るか!!」
その声を背に剣に向き直る。柄の龍と目が合った気がした。
柄を握った瞬間柄の根元にある龍の顔の目が両目とも光る。
唖然…と思った瞬間手が勝手に動き鞘から剣を抜き始め、目の前のインゴットに向かって振り下ろす。
チンッ
鞘に収まる音で我に返る。
インゴットを皆で固唾を飲み見守ると……次の瞬間、細かい砂切れレベルになる。
「何故だ!!何かずるをしただろ!吐け!!」
そう言って魔力を錬り始めたので結界の効力を使い魔力を雨散させる。
「な、な、な!!何で消えた!俺が負けるだと…?認めないぞ!?」
「落ち着くのだ勇者ニイヅマよ。結果は結果だぞ?ここで何を言おうとも覆す事は出来ないからな。」
「では、ラオシャンよ!勝ったお主の言うことを叶えよう!」
その際ニコライが後ろから近づいて来て耳元で言われる(────)と。
「分かりました。僕が望むものは2つあります!1つは、今後一切ステフにちょっかいを出さないで下さい!もう1つは────」
数分後取り押さえられるニイヅマの姿がある。
まぁ、こうなるよな。
手が空いた際に追記や修正をしていきます。




