第1話
初投稿です。よろしくお願いします。
本題までは次話までかかりそうです。
「さてと、今日も仕事に行きますか。」
俺の名前は、日野志紀
高校卒業後就職し、今年で5年目だ。会社までは電車で片道1時間かかるが大企業に就く事ができ両親も泣いて喜んでいた
交差点で、信号待ちの間スマホを弄っていると、周りがざわつき出す。
「なぁ、あのトラック動きがおかしくないか?」
「運転手の意識ないみたいだぞ!うつむいてる…ってなんか加速してきてないか?」
その声の先を見ると...
「キャッ!!」
7歳ほどの女の子が逃げ遅れたのか転んでケガをしたのか膝を抱えて横断歩道先の通路で蹲っていた。あれは轢かれる!
「間に合えっ!!」
そう叫び女の子を道路の反対側に突き飛ばした瞬間に突っ込んできたトラックに跳ね飛ばされてしまう。
これは……死んだな。
………人ごみの中から走り出てきた高校生位の男の子が。
轢かれたのは俺じゃない、高校生君だ。そんなとっさに動ける程運動神経良くないからな!
女の子は突き飛ばされた先が俺の腕の中という中々ナイスパスだった。彼の周辺には人ごみが出来ており何人か警察と救急車に電話をかけているようだった
「んん...」
女の子の目が覚めたようで腕の中から声が聞こえた。
「お?目が覚めたかい?どこか痛い所は無いかい?」
「んー?おじちゃんだぁれ?チカ、どうして寝てたの?」
そ、そうか…この子からしたらもう俺はおじさんなのか………でも突き飛ばされた関係で前後の記憶が曖昧なようだ、それとも飛ばされた拍子に頭でも打ってしまったのかねぇ。
「チカちゃんって言うんだね?チカちゃんはねさっきおっきなトラックに轢かれそうになっていたんだよ」
そういうとしばらく思い出すかのように考え込むように俯いてしまった。
サイレンが聞こえてきた。ということは救急車が来たのか。
「んーーーー。あっ!さっきのお兄ちゃんは?」
「思い出したかい?さっきのお兄ちゃんはね?今、救急車に乗り込む所だよ」
「チカお礼言ってくる!」
「あっ!もう!そんな急がなくても...」
そう言って走り出してしまった。それから数秒後...
「キャーーーーーーーーーーーッ」