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生きたい?

 閉じ込められて

 足枷をはめられて

 動ける範囲はトイレだけ


 やって来る。ヤツが。

 コツコツ、コツン

 足音が部屋の前で止まった。

 キイ

 部屋の扉が開く。


「話す気になったか?」

 男は煙草をくわえながら聞いた。

 鎖に繋がれた男は無言だ。

「そうか」

 煙草をくわえながら、男は床に転がっている男の腹を蹴り飛ばした。

「ぐっ」

 おもわず漏れるうめき声。

 またしても腹を蹴る男。

「ぐえっ」

「ほらほら、話す気になったか?」

 蹴られても無言を貫き通す男。

「じゃあ仕方ないな」

 煙草をくわえた男は煙草を弾きながら、他に四人もの男たちを呼んだ。

「あれだ」

 男たちは、床に転がっている男をうつ伏せに寝かせた。そして両手、両足の四ヶ所全てに五寸釘を打っていく。

 カーン、カーン

 ずぶり、ずぶり

「ぎゃああああ!」

 カーン、カーン

 ずぶり、ずぶり

 カーン、カーン

 ずぶり、ずぶり……

 室内に響くのは、うつ伏せになった男に五寸釘を打つ音と、肉へと食い込んでいく音だけ。

 釘は完全に男の両手両足を床へ縫い止めた。


「生きたいか?」


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