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ほいくしさんっ!!  作者: えだ
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採用試験

さすが幼児教育学科なだけあって、基本的にうるさい。

いや、うるさいくらいないと、やっていけないのかもしれない。

けど、人間味あふれる感じが心地いい。

そんな感じで、スタートした短大生活。一日一日が早く、目まぐるしく過ぎていく。

幼児体育では、創作ダンスを考え発表したり、子ども役と先生役に別れて、ゲームあそびをしたり。

ピアノの時間はとにかく地獄で、何故か一番厳しいと言われる、冷血風な先生にあたってしまい、授業の度に朝一で登校して、何度も何度も練習して挑んだ。

実習授業では、付属の幼稚園に出かかけたが、基本的に子どもが苦手だっただけに、初めはどう接していいのかわからず、友達の影に隠れて笑顔を振りまくだけの日々…


短大生活での一番の宝物は、友達だろう。

この、友達達に出会わなければ保育士という、勉強に嫌気がさしてたかもしれないし、実際、これから先もずっと連絡を取り合える仲だったりもするのだから。

出会いって大切なんだと心から思う。


そんなこんなで、本実習もクリアし、無事、卒業までこぎ着けるのだった。


それから、就職…


就職困難なこのご時世。

いくつかの幼稚園を受けるも不合格…

やはり、苦手なピアノに苦しめられる。

親には悪いが正直、諦めモード…。

そんな時、一通の就職募集の紙が短大に届いた。

幼稚園教諭になりたかった私は、保育園かぁ…的な、どちらかといえば、とりあえず受けてみるかくらいの気持ちだったと思う。


面接には私の他に一名、試験に来ていた。

募集人数は一名…

一対一の、勝つか負けるかの勝負だった。


試験内容は、作文…保育士になったらというお題で書いた。

次はピアノ、製作と続く。

手先は器用な方だったし、絵を描くのも好きだったし、性格的に几帳面なので割りと納得いく製作が出来たと思う。

最後は面接。

なんでだろう…緊張せず、穏やかな気持ちで素直な意見を言えたのは…。

結果は後日、郵送でだったが、面接しながら、何故か受かる気しかしなかった。


私はこの園でお世話になることになる事を予感していたのかもしれない…。


後日、郵送された書面には採用の文字が…

これで、本当の保育士になれたのだった。





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