8・アイドルはヒーロー?
行為はありませんが、人によっては少し過激だと思えるシーンも含みます。
R-15ほどではないので、安心してお読みください。
目が覚めると、そこは倉庫のようなところだった。
バスケットボール、コーン、得点版などが置いてあるのを見て、すぐにそこは学校の体育倉庫だと分かった。
「やっと目ぇ覚めた」
そう言ったのは、さっき優愛に話しかけた、あのギャルグループと数人の男達だった。
「な…何なんですか?どうしてこんな事を…」
「お前さぁ、ムカつくんだよ。愁様にちやほやされだからって調子こいてんじゃねーよ」
そう怒鳴られ、隅のほうに突き飛ばされた。
「あんた達、好きにヤっちゃっていーよ」
そう笑いながら、男達に言った。
「うわぁ、楽しみだなぁー。誰からヤッちゃう?」
「ジャンケンできめよーぜ」
男達は口々に笑いながら、ジャンケンをしている。
「よっしゃ!俺いっちばーん」
ジャンケンに勝ったのは、一番大柄な男だった。
「助け…て…」
そう泣きじゃくる優愛をよそに、男は慣れた手つきで優愛を下着一枚にしてしまった。
犯される!そう思ったその時、体育倉庫のドアが勢いよく開いた。
「お前ら、優愛に何やってんだよ!!」
そこには、普段からは想像できないような険悪な表情の愁様が立って居た。
そして、下着一枚にされた優愛を見た途端、彼の目の色が変わったような気がした。
彼はあの大柄な男の前に歩み寄り、胸ぐらを掴んだ。
優愛は何とかそれを止めようとして、とっさに彼の背中に抱きついていた。
「も…ういいよ。帰ろ?しゅ…愁」
そう言われた愁様の顔は穏やかなものに戻っていた。
そして、微笑みながら頷いた。
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