3・アイドルの起床
すがすがしい朝。目覚まし時計の音が鳴り響く。
いつも通りの朝。隣には愁様…優愛はその光景に目を丸くさせた。
「しゅ…愁さん!?」
あまりの驚きに、声を荒げてしまっていた。
「愁でいいのに…。驚いた?おはよう」
「おはようございます…じゃなくて、なにしてるんですか!?」
ドキドキしすぎて、頭の中がパニックになる優愛。
そんな優愛をからかうかのように、イタズラっぽく微笑んだ愁様はいきなり優愛に抱きついた。
「優愛、いい匂いがする」
「だから、何してるんですか!!」
そんな優愛を見て、彼はまた優愛をからかう。
「赤くなってる…かわいい」
そう言うと、おでこにキスをして部屋を出て行った。
「朝からいきなり何なんですか!」
昨日から優愛の胸はドキドキしぱっなしだった。
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朝、学校に行くと、愁様の話で盛り上がり中だった。
「おはよう!何の話してんの?」
「おはよっ。今、愁様の話してたんだ。超絶かっこいいよねー!」
その言葉に、優愛はぎくっとして、冷や汗をかいた。
そんな優愛の顔を心配そうに覗き込んだ。
「どうしたの?元気ないね」
「ううん、大丈夫!」
優愛は必死でごまかした。愁様と同居することになったなんて…絶対言えない!優愛の心の中は不安でいっぱいだった。
「席着けよー。HR始まるぞー」
先生の声が響きわたる。優愛は急いで席に着いた。
その時、バックにお弁当がない事に気が付いた。ショックで泣きそうな優愛に先生は言った。
「おい、紀藤。客人だとよ。急いで職員室にむかえ」
そう告げられた優愛は渋々、職員室に向かった。
そこに居たのは、愁様だった。
続きまだまだ書きます!