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スケープゴート  作者: 時雨瑠奈
悲月殺人事件
1/15

プロローグ ~被害者が容疑者!?~

「話を聞いてくださいってばっ!!

 オレは犯人じゃないんですよっ!!」

 古びた洋館の一室に、高校生の少年の

悲痛な声が響いていた。彼、木更津一樹きさらづかずき、高校一年生は、

今、殺人事件の容疑者として疑われていた。

 被害者は、一つ下の彼の恋人、神無月桃香かんなづきももか

 彼女は、愛しい人の抱擁を求めるような格好で、胸に包丁をさされて死んでいた。

 くしくも、その時彼にはアリバイがなく、彼はやってきた警察に

疑われていた。眠り薬かなんかで眠らされた、と言っても聞きもしない。

「オレは桃香を殺してないっ!! 彼女を殺す訳がないでしょう!?」

 怒鳴る一樹に対し、警察官、強面こわもてな男はあくまで冷静だった。

 彼を確実に犯人として考えている。

 彼は愛しい人を亡くしたというのに、一切の慈悲も感じられなかった。

「恋人と仲たがいしたのかもしれないだろう? 仮定だが、君は彼女に

一方的に別れを告げられた。それで腹を立て、君は彼女を殺した」

「違うっ!!」

 一樹は獣のように咆哮ほうこうした。炎が宿ったかのような目で、

ぎろり、と警察官を睨みつけた。どうしてこうなったのだろう。

 そう思っても、今はこの状況を覆すことなどできなかった。

 ちくしょう、と一樹は心中で、自分の運命と、事件の犯人と、

目の前の警察官を呪った。

 自分が旅行なんて考えたばかりに、桃香は死んだのだ。

 燃えたぎる怒りのままに、彼は犯人はこの手で捕まえる、と

決意するのだった。

初めての推理ものです。いたらないこともありますが、

ぜひ見てやってください。

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