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7 決闘

私がW-1パワードスーツを身に付けると、周囲からどよめきが起こった。

「一対一で魔法に剣術で挑むなど無茶ですな」

「破れかぶれなのでしょうな」

そのような声が聞こえてくる。


「ユーリス・・・剣術で挑むのか?一つとして教えていないのに」

「あの子、どうしてしまったの?」

両親は明らかに不安そうにしている。


そのような言葉を気にせず私はパラライザーソードを抜いた。


「光る剣だ」

「見たことも無いぞ」

「魔法なのか」

群衆は驚いている。


「ユーリス今すぐ終わらせてあげるからね」

フォンカスはそう言って空中に文字の書かれた円を浮かび上がらせた。

(む、あれは書籍でみた魔法陣と言うやつだな、やはりわざわざ描かないといけないのか、遅い、遅いぞ)


私はパワードスーツを駆って一気にフォンカスとの距離を詰める。

そのままパラライザーソードで彼の肩に軽く触れた。

そのとたんフォンカスは膝から崩れ落ちた。


周囲は静寂に包まれている。

「ユーリス!!お前の勝ちだぞ!!」

父親が歓声を上げる。


それに気付いた審判が声をあげた。

「ユーリス嬢の勝利!!」

周囲には歓声は起こらずひそひそ声が聞こえる。

(やはり見慣れない物には疑念を抱くか)


「皆さま、私が使用したのは古代魔法です、ある日枕元に女神様が現れ古代魔法を授けてくださったのです、私が元来魔法を使えないのは、古代魔法への適性があったからです」

そう言って私は装備を消した。


「なるほど・・・古代魔法か」

「とうにほろびたと思っていたが」

周囲はその一言で納得したようだ

(ふぅ、何とかごまかせた)


私が息をついていると、両親がやってきて抱き着いて来る。

「お前、古代魔法なんていつの間に」

「てっきり魔法適性が無いと思っていたのに」

両親は満面の笑みで喜んでいる。


そこにフォンカスがやってきた。

「ユーリス、完敗だ、しかしすごいな、全く見違えるよ」

しばらく談笑していると、フォンカスが紙を取り出してその場で破り捨てた。

「借金の証書、土地譲渡書、これはもう必要ない」


「フォンカス様、ご厚意ありがとうございます」

「なんてことは無いよ、ところでまた学校に来てくれないかな。

それを聞いて両親の顔が曇った。

(何か事情があるのか?引きこもりだから行かないと思っているのだろうか、ここは慎重にこたえておこう)


「私は今現在古代魔法の研究中でして、それが一段落したらきっと学校へ戻りますわ。

私は笑顔でフォンカスに答えた。

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