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06 モノカ


 そして、久々に顔を見せてくれたチームモノカさん御一行。


 実はユイはモノカさんの大ファン。


 王宮にいた頃から、彼女たちの大活躍に夢中だったとか。


 その大活躍のいくつかに、実は俺たちもいたんだよ、ユイ。


 それはさておき、初顔合わせのおふたり。



「初めましてユイメイアさん。 アランさんの友人、秘崎萌乃果と申す冒険者です。 モノカとお呼びください」


「初めましてモノカさん。 私のことはぜひユイとお呼びください。 そう呼ばれることこそが、アランの妻として生涯を添い遂げると誓った私の誇りなのです」


「すみませんでしたユイさん。 アランさんと奥方様たちの絆の深さ、このモノカのような無骨な単身乙女には眩しすぎて推し測ることすら叶わぬほど」


「まあモノカさん、あなたのような可憐な乙女が何をおっしゃるのかしら。 過ぎた謙遜はマナーではなくて罪ですわ」


「誠に申し訳ない。 祝いを述べるめでたい席で幸せ絶頂の新妻に不快を与えてしまうとは、このモノカ一生の不覚。 ぜひ何なりと我が罪に見合った罰を」


「それではお言葉通り、遠慮はしませんわよ」



 ユイに手を引かれて部屋を出るモノカさん。


 以前から思っていたが、あのふたりの体型・体格はとても良く似ている。



 三歳下のユイの発育がよろしいのだ、ということに自分の考えをきっちりと固定しておかなくてはいけない。


 もし間違えてモノカさんの成長具合に関する感想などを口走ってしまえば、俺はさまざまなものを失う羽目になるだろう。


 うっかり失言の怖さは、先輩奥さまふたりからたっぷりと教え込まれている。


 なによりも、チームモノカの面々はモノカさんにべた惚れなのだ。


 くわばらくわばら。



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