21 仲良し
そして、以前とはちょっと違う日常へ。
最初は花嫁修行的な緊張感を見せていたハルミスタさん。
今ではすっかり我が家に馴染んで、みんなと仲良し。
本業のお店の合間に『転送』で行き来。
『ハルネル』にも魔導通信機マツカゼが配備されたので、もうえっちなハプニングも起きないのです、残念ながら。
ハルミスタさんと俺たちとの、日常。
時々、みんなで討伐に出かけたり。
ハルミスタさん、大量の魔法力を使う『召喚』使いだっただけに、攻撃魔法は半端ない。
マユリとの魔法談義に華が咲きます。
願わくば、あのヤバい魔法が俺に向けられませんように。
しょっちゅう、みんなとお料理したり。
ハルミスタさんの故郷のお料理は、我が家でも大好評。
お料理班のディープなお料理談義には、俺なんかは迂闊に立ちいるべからず。
メリルさんからは、とっくにお墨付きをいただいたとか。
花嫁修行じゃないんですよね、それ。
そして、女性陣は温泉大好き、なのです。
「ハルミスタさんと一緒のお風呂は、母を思い出して、とても安心出来るのです」
ユイも、とても懐いております。
どこら辺がシルメイア王妃様と似ていらっしゃるのか、
後で具体的に詳しく教えてくださいね。
ネルコさんは、なんと言いますか、可愛い妹分な感じ。
結構なお兄ちゃんっ娘だったらしくて、そのせいもあるのかも。
マユリは花嫁候補とか言ってたけど、過剰にべたべたしてこない、素敵な娘さんです。
もっとも、例の隠蔽眼鏡を外した姿はまだ見てないので、
この先のことは、不明。
「絶対にアランの前では眼鏡を外さないように言いきかせてますからっ」
マユリの言葉、そう言うのをフラグって言うんだよ。
実はネルコさん、モノカさんと深く通じ合っちゃったみたいです。
『武人』で『可憐』なだけでは無い、モノカさんのもうひとつの顔。
ノルシェさんたちが『駄目駄目モード』と呼ぶ、アレな方の姿。
チームモノカの面々が制御不能と言っていたその状態と、唯一シンクロ出来たとか。
年齢など関係無いのです。
女性というのは、男にとっては、永遠の、謎。




