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14 お店
店内には、お出迎えしてくれた素敵な女性ふたり。
大人しそうな眼鏡の娘さんが、ネルコさん。
とても魅力的な大人の女性が、店長のハルミスタさん。
ハルミスタさんを見た妻たち、緊張が俺にも伝わってきましたよ。
しかし、まだまだ甘いな三人とも。
俺の『誠実なプレイボーイ』センサーが反応したのはネルコさんの方。
彼女は、一見とても地味な眼鏡っ娘。
もちろんあの地味眼鏡が隠蔽付与の魔導具だと一目で見抜いた、だけでは無いのです。
俺の中の研ぎ澄まされたナニカが耳元でささやく。
この娘さん、眼鏡を外せばとんでもなく化ける。
そう俺は『誠実な無自覚プレイボーイモンスター』
狙っていようが逃げまわろうが、女性絡みのトラブルが俺の胸に飛び込んでくるのさ。
「アラン、固まっちゃってるけどどうしよう、リリシア」
「任せろ、マユリ」
店の外へ、放り出されました。




