第二十一話 イージス航空隊・海上隊 出港編③ ロマンと作戦案
周りに大量のスイッチ類、椅子が多くありその内の一つだけが赤くなっている。部屋の真ん中には演説台、、、ではなく車のハンドルのようなものが付いている。てか演説台を置くには天井は低いし部屋自体も相当狭い。少々狭すぎて満員になったらとっても暑くなりそうだ。夏コミのように天井付近に雲が出来ているかもしれない。
そんなふうに酷評しているこの部屋は一体どこなのか。それはそうとして、この私秋水はまだコミックマーケットに行ったことがないんですよね〜同人誌即売会なるものにもまだ言ったことがなくてですね、いつもウェブ上に掲載された絵とかに、、、
話が540度回転している秋水一佐に変わりまして、この吉田が続けます。
今現在、我々イージス航空隊の代表として秋水と私がDDH-185"しなの"の艦橋にいます。わざわざ部屋まで来ていただいた艦長さんに艦内の案内をしてもらっているところですね。
「艦長さん、これからどちらへ向かうのです?」
「そうですね。今向かっている場所は作戦会議室ですね。これからかなりの頻度で使うことになるので。あと私のことは伊吹とお呼びください。あまり艦長と呼ばれることに慣れていなくてですね,,,」
伊吹は恥ずかしそうに頬を掻く。
「そうなんですね。わかりました、これからは伊吹さんと呼ばせていただきます。ではこちらも吉田と呼んでいただけたらと思います。隣の者も秋水とお呼びください。」
「そうですか。わかりました、吉田さんと秋水さんですね。これからお世話になります。」
「いえいえこちらこそ、居住区を二部屋お貸しいただきありがとうございます。」
二人は空気になっている人を差し置いて、作戦会議室の場所の確認を行った後、早速会議室で作戦要項を確認した。
「みんな集まりました?」
伊吹艦長が点呼を取り、全員いる事を確認しました。
「みんな知っていると思うが、今回の作戦は官僚の護衛と救出、敵の戦力調査、そしてできればアメリカ領土の奪取だ」
集まっているみんなが "救出" ってところで誰の?って顔になっていましたが、その他の部分はみんな真剣に聞いていました。
それもそうでしょう、航空幕僚長がアメリカにいることはごく一部しかいないのですから。官僚を救出する事は伝えられても誰を助けるかは詳しく説明されることはないですね。隊の士気にダイレクトに関わりますから。
「停泊地はグアムとハワイを計画している。」
むしろそこしか無いようです。巨大な船しかも護衛艦となると停泊できる場所は限られてくる。海自さんにとって本当ならもっと多くの停泊地がほしいらしいが、安全な停泊地がそこしか無いそうです。
「停泊地まで何があるかわからない。いや、停泊地でも何があるかわからない。そのため、作戦中はいつでも戦えるようにしなければならない」
比較的安全な泊地でなおかつ敵による直接統治が行われていないとはいえ一応敵国領でもある。奇襲攻撃が無いとも言えないですからね。警戒は怠れないです。
か〜なり遅れましたけど続きが出せてよかったです。




