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国家のイージス隊  作者: 赤とんぼ
本編
15/31

第一三話 イージス航空隊 奪還作戦の前夜編③ 誰にだってミスはある

「久奈がどっか行ってしまったが、とりあえず奪還作戦の詳細を伝えるぞ!」

「ここまで長かったですね!」

「そうだったな」


 もういろいろとめんどくさかったので適当に吉田をあしらって強引に話を始めた。そうでもしないと話せそうになかったからね。


「これから〜・・・」

「隊長?どうしたんですか?」

「・・・わすれた」

「はい?何をですか?」

「奪還作戦の内容・・・忘れた」


 やってしまった。いや、しょうがないよね?なにせこっちが作戦を伝えようとした時に別の話を持ちだしてその話を更に飛躍させていくんだもの。うん、私は何も悪くない。


「作戦を聞く前に別の話で盛り上がってしまった私達が悪いですけれど作戦内容忘れる隊長は隊長で悪いと思います。」


 ですよね〜


「本当に、申し訳ございませんでしたー!!」


 勢いで土下座をしてしまったが…あれ?こんなことしてると上司としての尊厳がなくなっていくのではないだろうか?、、、明日からはしっかりとした上司として行動していこう!!


「秋水一佐残念ですが……いや、何でも無いです」

(いやっ、言ってやってあげなよ!!)


 久奈がいないためその場では草薙だけがそう思った。それにしても吉田は隊長には結構気を使うんだなと草薙は感心した・・・・・・吉田が陰で嗤っているところを見るまでは。吉田とは極力かかわらないようにしようと考えを改めた。


 そんな草薙の心情なんてものを知らずに秋水は忘れてしまった奪還作戦のことを必死になって思い出そうとしていた。どんなに思い出そうとしても忘れたものは戻ってこないことを今までそれなりの人生を送ってきた中でそれなりにわかっていたものの今回忘れたものは結構重要なものだということを知っていたため青い顔をしながら思い出すことを諦められずにいた。


 たまたまか偶然かわからないが小笠原将官が困った人を助けに来たヒーローみたいな顔・・・ではないな。たまたまでも偶然でもなくあからさまに秋水が作戦内容を忘れることを知っていったかのようにしっかりとアニメによく出てくるヒーローのコスプレをしてイージス隊の扉を勢い良く開けた。


「秋水一佐!お困りのようだね!!」

「こ、困っていることなんてないですよ!」


 秋水の返事を聞いて何故か小笠原は目をキラキラさせていた。

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