第十話 イージス隊招集編④ 早すぎる準備
「白波さん、どうしたんです?手紙見てからずっとにやけてますよね」
手紙を渡してから約十分を経過した。渡した時の歓喜よりかなりマシになったが、まだニヤケが止まっていない。て言うか気持ち悪くも思う、白波さんには悪いが、、、
「いやぁね、小笠原くんに初めて勝負に勝った挙句に仙波さんや小幡くんが僕が提示した作戦要項に賛同してくれると言ってくれたんだ。喜ばないわけがないだろう?」
右ポケットにこっそりしのばされた手紙の内容は小笠原の勝負事だったのかよ!!て言うか仙波さんと小幡くんって誰なんだ?
白波さんに聞いたところ(今回は心を読まれることはなかった)仙波さんは海上幕僚長で小幡くんは陸上幕僚長のことらしい、、、ん?つまり部署こそ違えど小笠原よりも位が高いのか。そういえば航空幕僚長を見たことがない気がする。なぜだろう、叙勲式とかではいつも最高指揮官としてその場をかき回していた。比喩ではない、かき回していた!航空幕僚長さえいれば!航空幕僚長さえ!いれば!!!!式典がトラウマになる人はいなかったのに!!!うぅ(泣)
「どうしたんですか?急に泣き出して」
「如月ちゃん、、、うぅ、、、いや、ちょっとね。なんで空自には航空幕僚長がいないのかってね、、、」
「ちゃんといますよ」
「えっ」
白波さんは、今まで見たことがない航空幕僚長がいると言っているのだ。航空幕僚長は一体どこにいるのだろうか?
「航空幕僚長はねぇ、5年前からいろいろなところを転々としていてね。確か数カ月前からアメリカに行っていたはずだよ」
「へ〜そうなんです、、、はぁ!?アメリカってあのアメリカに!!」
「そうなんだよね〜。それで、君たちを呼んだ理由なんだけどね」
白波さんが言ったことを完結にまとめてみると↓
航空幕僚長は数カ月前からアメリカにいて、武装勢力の捕虜となっている↓
小笠原空将に隠しながら(隠せていなかったが)陸上、海上の幕僚長と一緒に救出作戦を作成し、実行に移すために準備をしていた↓
小笠原空将がイージス隊を作ったため、想定の何倍も早く準備が出来た↓
その作戦を知らせるために私達三人はここにいるらしい。
つまり、、、イージス隊は、アメリカ奪取作戦を行うらしい。
大国陥落事件(謎の武装勢力が起こした事件のこと)から約2ヶ月、早すぎじゃあありませんか?
やっと十話目まで来ました。イージス隊招集編の、たぶん最終話ですね。イージス隊〇〇編一つで他の作者さんの一話だと思ってください。僕には長文を書く技量がないようです。なので、他の作者さんの一話分であるお話を細かく分割して投稿していきます。これからも国家のイージス隊をよろしくお願いします!投稿スピードは落ちていきますがね、、、
秋水「これ以上投稿スピードが落ちるのであれば私が許さん!!」
赤とんぼ「安心してください!落ちるときは落ちます!!」
秋水「よっしわかった。お前、捕虜になってる航空幕僚長と変わってこい!!」
赤とんぼ「やっやめてくれ!二度と投稿できなくなっちまう」