第九話 イージス隊招集編③ 賭け事
「さて、どこから話したものか、、、君たち三人は今現在の世界情勢を知っているかな?」
「私はどうやってかは知らないでありますが、大きな国が4つほど謎の武装勢力によって占領されたことらへんまででありますかね」
「「私もです」」
「そうか、、、その謎の勢力のことなんだけどね、ちょっと前に犯行声明が来たんだけど、よくわからなくてね」
そう言ってとても頭を悩ませている男性なのだが、、、誰ですか?ギモンに思っていたら顔に出ていたのか?はたまた心を読んだのか?わからないが如月ちゃんが『あなたは一体だれなのか?』と聞いてくれた。
「あぁ、そういえば自分が何者なのかを言ってなかったね。私はイージス特殊戦闘部隊総司令官の白波という者だ」
「そういえば、私も名乗っていなかったであります。白波に先に二人のことを聞いてたので、すっかり忘れていたのであります。イージス特殊戦闘陸上部隊隊長の船山であります。」
「白波さんに、船山さんですね。」
これで第一目標である陸上・海上のイージス隊の隊長とその総司令官の名前を知ることができた。えっ?総司令の名前くらい教えられるだろって?・・・私の上司は暇つぶしで部下を呼ぶあの小笠原だぞ、教えてくれるわけ無いじゃん!!、、、あ、電話がなっている。少々おいとまさせていただいt、、、小笠原からだったのでいいや
「あ、小笠原くんから電話が来たのかい?」
「はい、そうなんですよ。よくわかりましたね白波司令官」
「ははは、司令官って言わなくてもいいよ、白波でいいよ。んで、なんでわかったかって言うとね、小笠原くんに少々お願いをしてたんだよ。」
「そのお願いと私の携帯に電話がかかってくることにどんな関係が、、、」
「ちょっとね、彼とはとある賭けをやってるんだよ。あ、あと秋水くんに聞きたいことがあるんだ。」
「はい、なんです?」
「ズボンの右ポケットに紙が入っていないかい?」
今日は何も入れてきていないはずなんだがと思いながら右ポケットに何かが入っていた。気になってそれを取り出してみたら、四つ折りに折りたたまれたA4の紙が入っていた。折りたたまれた紙を見て、白波司令官は目的のものを見つけたかのような顔をした。
「その紙を僕にくれるかい?」
「はい、いいですよ」
いつの間にかポケットに入っていた紙を白波司令官に手渡した。その紙を受け取り、慎重にその紙を広げ、書かれている文字を見て司令官は少し嬉しそうな顔をした。その後すぐに、如月ちゃんに、『ここに来る前に将官に封筒を渡されなかったか』と聞いた。如月ちゃんは持っていると答え、制服の内ポケットから出した。受け取った灰色の封筒から、一枚の紙を見てとても歓喜していた。
・・・なんでだ?