ドロー!俺のターン!-2-
[血塗られたネズミ /P2] →[血塗られたネズミ /P10]
現在の状況
俺:
手札1枚 デッキ10枚 墓場17枚 ライフ10
【場】
[血塗られたネズミ /P10]
[サーチペンギン / P2]
【手札】
[天使の涙 / 魔法]
笹山:
手札3枚 デッキ8枚 墓場17枚 ライフ14
【場】
[クラシックなオーガ / P7]
[アンダルシアの守り人 / P5]
「パワーアップした[血塗られたネズミ]で、[クラシックなオーガ]を攻撃!」
【[クラシックなオーガ]は墓場に送られた!】
【笹山のライフが14→11に減少した!】
「くっやるじゃないか。僕のオーガを破壊するなんてな……」
笹山の余裕は崩れていない。やはり、この程度の反撃ではビクともしていないようだ。
俺は、これ以上の行動の余地が無くなったので、ターンの終了を告げることにした。
「ターン終了だ!てめえの番だぜ、笹山」
【笹山のターン!】
「くっくっく……いいのかな?それっぽちの盤面で、僕にターンを渡してしまっても?」
「ふん!御託を並べるのは俺の[血塗られたネズミ /P10]を倒してからにするんだな!」
[血塗られたネズミ]のPは10。そう易々と倒せるものではない。
だが、俺は笹山のニヤニヤとした表情に、不安を抱かざるには居られなかった。
(笹山の手札は3枚……あの中にこの状況を打破出来るカードがあるだろうか……)
笹山はデッキから一枚カードを引くや否や、ハハハと大声で笑い始めた。
「な、なにが可笑しいんだ!」
「ハハハ……いや、くくく……君が絶望する表情が想像できてね……笑わざるにはいれなかったのさ」
笹山は可笑しくて仕方ないといった様子で、両肘を机に着いて手札で顔を隠しながら、尾を引いて笑い続けている。
俺はその様子に腸が煮えくり返る思いだった。
「おい、いつまで笑っているつもりだ!さっさとやりやがれ!」
「いや、すまないね。では、始めさせてもらおうか」
そう言うと、笹山はあるカードを場に出した。
「なっ……このカードは……」
俺は愕然とした。まさか、こんなカードを笹山がデッキに入れてくるなんて……
ドロー!俺のターン!-2- 終