表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて、勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい  作者: 冬月光輝
最終章:魔王と勇者と神々を超えし者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/88

エピローグその1:魔王と女神

 数日後……。


 魔王の城は瓦礫の山でいっぱいだった。

 ジェノスは引っ越しの支度を終えて、レイラに城の外で待機を命じた。


「いいザマね、ジェイノス。わたくしが直々に来た理由は分かってますわね。ふふふ、まさかあのくそったれルシアが生きていたとは思いませんでしたが、貴方を無力化させたのなら別です。まぁ、許して上げてもよろしいですの。殺さなかったのはいただけませんでしたが……」


「セリシアちゃん、相変わらず綺麗だねぇ。そして、陰湿だねぇ。僕が……、弱ったタイミングでわざわざココに来るなんてさ。良いのかい、女神様がお忍びで魔界になんて……」


「心配なさらずとも、大丈夫ですわ。ふふふ、貴方を殺す機会を与えてくれたのですから、ルシアとターニャには多少感謝してあげましょう。しかも、これから魔王が出てこないのならわたくしも、かなり仕事が減るので嬉しい限りですわ。欠陥品にも使い道があるなんて、ちょっと得した気分ですわね」


「あーあ、君は昔から打算的だよねぇ。でも、良かったね。これからお仕事が楽になるよ。僕の最後の仕事が終わるからさ」


「最後の仕事? それは何ですの?」


「それは、あたしから説明するわ」


「あっ貴女はフィリア=ノーティス。何故ここに?」


「ジェイノスの頼みを聞くためよ。あと数秒後に、魔界や天界を完全に地上から隔離するの。あたしの開発した、超時空移転装置でね」


「はぁ? それはどういう意味ですの?」


「つまり、魔界と天界は今後一切地上に干渉できなくなる」


「君はずっと魔界暮らしってことさ」


「バカな、そんなことが可能なはずが……」


「もう遅いわ、既に装置は可動したの。これでよろしいかしら?」


「ああ、ありがたいよ。フィリアちゃん。魔界は魔界、地上は地上、天界は天界で静かに暮らそう。もう魔王が居ないんだ、地上には君たちは不要だろ?」


「はぁぁぁぁぁぁ? それでは、わたくしは……、天界の為に尽力したわたくしが……。せめて、わたくしを天界に還しなさいよ!」


 女神はその場に座り込んで、絶望の表情を浮かべていた。


「うーん、残念だったねぇ。君は天界で踏ん反り返っていれば良かったのに、変な気を起こすからこうなるんだよ。まぁ、魔界(ココ)も住んでみれば、そんなに悪くないところだよ。仲良くやろうね、これから付き合いも長くなりそうだし」


「ええ、よろしく。女神様……」


 ジェノスとフィリアはニコリと笑った。


 

次回 エピローグその2、最終回。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ