表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて、勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい  作者: 冬月光輝
最終章:魔王と勇者と神々を超えし者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/88

第78話:魔王と戦う話

「大爆発……、そんなことしたら……」

 私は目を見開いた。


「そうだねぇ、死んじゃうんじゃないかな? 君の仲間は……」

 ジェノスは他人事のように言った。

 死ぬだって? みんなが……。そんなこと……。


「止める方法は1つだけ。僕の心臓を止めることさ。ほら、早くしないと爆発しちゃうよ」

 ジェノスは私を挑発し続けた。

 ははっ、本当にこの人は私と純粋に戦いたいのか……。


「まだ、足りないかな? じゃあ、この後ダルバート王国を滅ぼそう。多分、僕が出れば1日掛からないんじゃないかな……。エリス様にも死んで……」


――バキッ


 私は気づいたらジェノスを力いっぱい殴りつけていた。


――ズドォォォォン


 ジェノスの体は玉座を突き破り壁にめり込んだ。


「ふふっ、まさか真っ直ぐに拳で殴って来るなんて……。いいよ、ルシアちゃん。闘争本能剥き出しの君が見たかった」

 ジェノスは唇から流れている血をペロリと舐めて、満足そうな表情になった。


「――ジェノス! お前が私を怒らせたいならっ! 乗ってやろうじゃないか! 望むなら今、私がお前を倒す!」

 私は怒り心頭だった。望み通りにしてやる。

 仲間を犠牲になんてするもんか!


――ゴォォォォォォォ


 私の体から黒いオーラがほとばしる。

 ターニャも隣で黄金のオーラを放出していた。


 黒色と金色の光が、ジェノスに一斉に攻撃を仕掛けた。


ルシア→ジェノス

【魔王スキル発動】


 漆黒闘気弾(ダークマター)


ターニャ→ジェノス

【勇者スキル発動】


 黄金闘気弾(ホーリーハンド)


「いいねぇ、魔界の強者でもここまでの力はなかったよ」

 ジェノスはニコリと笑った。


ジェノス→ルシア、ターニャ

【真・大魔王スキル発動】


 集闇指弾ダークポイント


ジェノスは両手の人差し指に闇の闘気を集中させて、私達の攻撃を受け止めた。

 そんな……、指一本で受け止めるなんて……。


「でも、まだ僕は満足出来ないなぁ。――はっ!」


――ビリビリッ、ビリビリッ


「ぐっ、なんて力……」

「……ちっ」


 ジェノスが闇のオーラを解放する。私達は凄まじいオーラに圧倒されて吹き飛ばされてしまった。


「さあて、先ずは準備体操をしたいなぁ。頼むからルシアちゃん、ターニャちゃん。――死なないでね」

 

――バキンッ、ドゴンッ、ドカッ


 私が気が付いたとき、私の体は床に埋まっていた。なんて事だ……、動きが見えなかった。


「へぇ、ターニャちゃんの体捌きはなかなかだねぇ。ルシアちゃんより動きが良いじゃん」

 ジェノスはターニャにも打撃の応酬を繰り広げていた。


ターニャ→ジェノス

【勇者スキル発動】


 中級光系魔法


 ジェノスが拳を繰り出すタイミングに合わせてターニャは右手から光系の攻撃魔法を放った。


「熱っついねぇ! いいよ、君は今まで挑んできたどの勇者よりも強い!」

 

ターニャ→ジェノス

【勇者、仙人スキル同時発動】


 閃光流水乱舞


――キュィィィィン


 ターニャの体から発せられる光は更に強まりジェノスに光る拳と脚の連撃を放つ。


「なるほど、君のスピードは大したもんだ。でもなぁ、パワーは足りないかな。だから怖さがない。しかも、その技はルシアちゃんに一度見せて貰ったんだ。通用しないよ」

 ジェノスはギリギリのラインを見極めて、ターニャの素早い連打を完璧に躱した。


「……そうか、これは【女神】からの貰い物だから使うのが憚れたが、仕方ない」


ターニャ→ジェノス

【真・勇者スキル発動】


 天下無双一撃テンカムソウノイチゲキ


 ターニャの右肩から手にかけて凄まじいほどの黄金のオーラが密集していく。

 ターニャの腕は黄金で出来ているような錯覚をしてしまうほどに光り輝いた。


「おーっ、凄いな。セリシアのやつ、こんな技を開発したのか。でも、まだ足りないや」


――ガシッ


 ジェノスはターニャの黄金の右腕を掴んだ。


「うん、君はここまで良くやったよ。おかげで準備運動は出来た。おやすみなさい」

 ジェノスはターニャの腹に手を当てた。


ジェノス→ターニャ

【真・大魔王スキル発動】


 極大漆黒闘気弾(グランダークマター)


――ズドォン


 鈍い破裂音と共に、ターニャの体はグッタリとした形になった。


――ドサッ


 ターニャは地面にうつ伏せになって倒れた。

 くっ、あんなにもあっさりとターニャが……。しかも、ジェノスの技は私のとは次元が違う……。


「さあ、ルシアちゃん。まだ、やれるだろ? 1対1で雌雄を決しようじゃないか」

 ジェノスは手招きしていた。

 しかし、私が負ければ……、みんなが……。


 私はヨロヨロと起き上がった。思ったよりも体が重たいな……。


「うーん、どうも闘争心が消えかけてる感じがするなぁ。1人ぐらい殺してしまおうかな……」

 ジェノスは腕を組んで不満そうな表情を浮かべる。

 まったく、困った魔王だな。私よりも私に期待しているんだから、面倒な相手だ……。

 仕方ない……、切り札を使うか……。命が保つかわからないけど……。


ルシア

【忍者、召喚術士、霊術師(シャーマン)スキル同時発動】


 分身の術(4体)+四大精霊召喚+精霊憑依(エレメンタルコネクト)


 炎精霊(サラマンダー)地精霊(ノーム)水精霊(ウンディーネ)風精霊(シルフ)をそれぞれの分身体に憑依させた。


『ふっ、やっぱり体への負担が半端ないな。88種類の職業のスキルを極めた成果がこの技かな。もうどうでもいいが……』


「面白いねぇ! さすがルシアちゃんだ。魔王の力だけに頼る凡夫とは違う! しかし、そんな弱気で勝てるのかい? なっ……」

 ジェノスは額から血を流していることに気が付いて驚いていた。

 そして、ジェノスは徐々に体が斬り刻まれていく。


――ブォッン


『霊幻剣・神風』


『霊幻剣・紅焔』


『霊幻剣・光土』


『霊幻剣・龍水』


 4人になった私は精霊の力が込められた剣でジェノスを追い詰めていく。

 ジェノスは血まみれになっていたが、笑みを浮かべていた。


「ははっ、楽しいよ。ルシアちゃん、もっと凄い技を使ってくれ!」

 

『ぐっ、こんなに攻撃してもまるで倒せる気がしない……』

 私はダメージが通ってるのか不安になってきた。


「はぁぁぁぁぁぁ!」


ジェノス

【真・大魔王スキル発動】


 大魔刃闇怪鷹ダイマジンヤミタカ


――ズババババババッ、ブォンッ


 4人の私の剣は悉く打ち負けて、吹き飛ばされてしまった。

 くっこのままだと、ダメージを受けすぎる。分身を解かねば。


――ドカァァァァァァン


 私は壁に直撃する前になんとか分身の術を解いた。


 ジェノスとの圧倒的な戦力差に絶望の2文字が頭を過った。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ