表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて、勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい  作者: 冬月光輝
第三章:【リメルトリア共和国】の危機編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/88

第66話:ガーディアンと本気で戦う話

 ミランダは国の破壊と引き換えに【魔集輪(マジルカ)】をメフィストに要求した。

 メフィストが指輪を渡すと、私達の皆殺しを宣言し、攻撃を開始する。

 私はガーディアンに一撃を与えた。


「なっ、貴女はわたくしの話を聞いてましたの? 反撃すると、この国は……」


「それが、どうした! 私はダルバート王国の者だ! この国のことなど関係ないっ!」

 もちろんハッタリだが、効果はあるだろう。

 

「ふふ、なるほどですわ。では、貴女だけはこのガーディアンで葬って差し上げますの」

 ミランダは口車に乗ってくれた。よしっ、私がコイツを倒せば逆転は可能だ。


「ルシア先輩、助太刀致します」

 グレイスは剣を抜いた。


「ありがとう、グレイス。君はラミアを守ってくれ」

 私は一人で戦うことを選択した。ガガール基地で戦った感じだと、コイツには底知れない凄みがした。

 グレイスでは、少し荷が重いかもしれない。


「承知しました。ラミア先輩、私の後ろに……」

「わかりましたわ。ルシア様ぁ、勝ってくださいまし!」

 ラミアからの応援が耳に届く。よしっ任せろ。


「貴女が【ベルゼブブ大公】を倒したことは存じ上げてますの。しかし、このガーディアンには勝てませんわ」

 ミランダは大した自信だった。ほう、あの戦いを見てそのセリフ……。

 遠慮なく行かせてもらうぞ。


ルシア

【魔王スキル発動】


 闇系闘気増大(ダークオーラ)


――ゴォォォォォッ


 私の体からドス黒い闘気が吹き出した。

 さあて、お手並み拝見させてもらおうじゃないか。


ルシア→ガーディアン

【魔王スキル発動】


 魔刃闇烏(マジンヤミガラス)


ガーディアン→ルシア

【最高峰カラクリスキル発動】


 蒼龍光刃(ブルーブレード)


――ガキンッ


 漆黒の剣と、蒼白い光の剣がぶつかり合う。

 くっ、なんてパワーだっ! パワー勝負は互角か……。


「ふふ、人間の力を大きく上回っているみたいですが、想定されていたレベルですわね。その技も解析済ですわ」

 ミランダは余裕な感じのようだった。なんだ、その感じ……、力は同じくらいなはずだが……。

 ここから、上段斬りに移って……。


――キンッ、ズバッシャッ


「ぐっ……」

 私の剣は弾かれて、肩を斬られた。なっ、何が起こった?


「闘技予測システム……。データベースに入っている人物の力や技を計算し、次の動きを予測する。ルシアと【ベルゼブブ大公】の戦いは記録されているわ。全ての動きは先読みされてるの」

 フィリアの説明は半分くらいしか分からなかったが、要するに私の動きが相手に読まれてるってことか。


 読まれてる? だが、あの時は……。もしかして……。


「解説ご苦労さまですわ。フィリアさんの仰っているように、貴女の動きは丸見えですの」

 ミランダは勝ち誇った様子だった。


「たかが、1戦見ただけで私の全てを知ったような口を効かないでくれ……」


 私はガーディアン目がけて走り出した。


「無駄ですの。そろそろ決着をつけますわ」

 ガーディアンの体が蒼白く光った。


ルシア→ガーディアン

【蛇使いスキル発動】


 超大蛇召喚


 私は伝説の大蛇、エリザベスちゃんを召喚した。


「なっ」


――バコォォォォン


 私はエリザベスの頭に乗って、尾でガーディアンを叩きつけるように指示した。

 ガーディアンは巨大な蛇の尾によって吹き飛ばされる。


「くっ、なんてものを召喚しますの? でも、それもデータベースに入れましたわ」

 ミランダは面食らっているみたいだった。


「エリザベスちゃん、またご飯御馳走するよ。ありがとう」


ルシア→ガーディアン

【踊り子スキル発動】


 剣劇戦舞


 私は不規則なステップを踏みながら、剣を持って踊り出した。

 

「なっ、なっ、なっ、ふざけているのですか? ガーディアン、ぶん殴って差し上げなさい!」


――スカッ、スカッ、スカッ


ルシア→ガーディアン

【忍者スキル、召喚術師スキル同時発動】


 分身の術(2体)+精霊召喚=炎精霊(サラマンダー)風精霊(シルフ)同時召喚


『ギャバァァァァ』

『ビュォォォォォ』


 サラマンダーとシルフが炎の渦と突風を放った。

 風の力で炎の威力が増して、業火の渦がガーディアンに直撃した。


「くっ、こんな炎ごときでは負けませんの……」


「へぇ、流石に頑丈だな。並の敵だったら灰も残らないのに……」


「その余裕な表情、気に入りませんわ」

 ミランダがそう呟くと、ガーディアンが真っ白に輝いて炎を吹き飛ばした。


「ふふふ、小細工は得意なのですわね。ですが、そんな貧弱な攻撃で負けるガーディアンではありませんの」

 ガーディアンはほとんど無傷だった。まったく、嫌になるな。

 フィリアもとんでもない物を作ったもんだ。


「もう、大道芸は終わりですの? それなら、こちらのターンを始めますわ」

 ミランダの声に、ガーディアンが反応しこちらに迫ってきた。


ルシア

【仙人スキル発動】


 仙舞影歩✕2


 私は分身状態の緩急をつけた高速移動で残像を繰り出した。


「そんな、子供だましは通じませんわ」


――バキンッ


 私はガーディアンの拳をまともに受けて吹き飛ばされる。

 馬鹿力の上に、分身状態だからダメージが結構くるな。


「トドメですわ」


ガーディアン→ルシア

【最高峰カラクリスキル発動】


 蒼龍魔導砲


――ズガァァァァァァン


 ちっ、こうなったら。フィリア、すまない……。


ルシア→ガーディアン

【勇者スキル発動】


 初級無属性消滅魔法


――カッ


 私の右手から銀色の弾丸が放たれた。

 

 銀色の弾丸は蒼白い光線を消し去り、そのままガーディアンの右肩の部分を貫いた。

 ちっ、咄嗟で中心を外してしまったな。


「くっ、こっこれはどういうことですの?」

 ミランダの声は震えていた。

 ガーディアンの右腕部分がきれいさっぱり消えたからか……。少しは牽制になったな。

 これで、戦闘力はかなり失われたはず……。


「まさか、ここまでやるとは……。ふふっ、貴女のことを過小評価してましたわ。アルファ号は戦力大幅減ですわね」


 アルファ号? 何を言っているんだ?


「ベータ、ガンマ、デルタ、出番ですわ」


――ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ


 ガーディアンが3体、空から降ってきた。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ