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転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて、勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい  作者: 冬月光輝
第三章:【リメルトリア共和国】の危機編

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第65話:ミランダの勝利宣言を聞く話

 無事にリメルトリア共和国の議員達を救出出来た私達だったが、そこにガーディアンに搭乗したミランダが立ちはだかる。

 ミランダは国の至るところに爆弾を仕掛けたと宣告した。


「なっ、どういうことだ! お前は、この国自体が無くなっても良いというのか? 返答次第じゃタダじゃ済まないぞ、ミランダ!」

 最初に声を荒げたのはフィアナだった。そうだ、この国を破壊するなんて正気の沙汰ではない。

 フィアナもこのことは知らないということは、ミランダの独断……。


「ああ、フィアナさん。貴女には感謝してますわ。上手く踊っていただいてありがとうございますですの。妹によるクーデターは、そこの小賢しい姉にはいい目くらましなりましたわ」

 ミランダは冷たい口調だった。どうやら、私達はこいつの手のひらで踊っていたらしい。


「――貴女の目的は最初から、この国ではなくガーディアンだったということね。本当に、馬鹿ね、あたしは……。貴女もこの国を愛してる。そのことだけはさっきまで信頼していたというのに……」

 フィリアが全てを悟った顔をした。

 

「ご明察ですわ、フィリアさん。少々遅かったですが……。この国の行く末などわたくしにはどうでも良いこと……。わたくしの故郷は【天界】ですの。何百年と続いた任務もこれで終了ですわ」

 ミランダは淡々とした口調で語り始めた。

 なるほど、本当の黒幕は彼女ではなく……。


「【女神】ね……。貴女は【女神】とずっと内通していたのね。とことん、あたしが無能ということが露呈するわ。貴女は彼女の命令であたしに近づいてずっと親友ごっこをしていたというわけか……」

 フィリアは力なく話した。どことなく目は虚ろになっていた。


「ええ、【女神】様はガーディアンにかなり興味があるようでした。手土産に持ち帰れば、わたくしの昇進とこの任務からの解放が約束されていますの。だけど、貴女の目を盗むためには生半可な煙幕では無理。最後のこの瞬間までわたくしの目的を悟らせるわけにはいきませんでした。フィアナさんをそそのかし、共にクーデターを起こす。貴女は慌ててこの国を一時的に出るでしょう。その間に爆弾を隠れて仕掛ける。あとは、議員達を救出するために必ず来るであろう、フィリアさんとメフィストさんを待つだけですわ」

 ミランダは得意気に話していた。くそっ、このままだと本当にミランダの思惑通りだ。


「さあ、メフィストさん。【魔集輪(マジルカ)】を渡して頂けますか?」

 ミランダは強気の口調だった。勝利を確信しているのだろう。


「ちっ、クソ天使が! 悪魔よりよっぽど質が悪ぃじゃねぇか! どうする? フィリア姐さん」

 メフィストは悔しそうな顔でフィリアに尋ねた。


「――はぁ、ひとつだけ約束してちょうだい。指輪を渡したらこの国には手を出さないって。それを約束してくれれば、あたし達の負けでいいわ」

 フィリアは諦めたような表情だった。

 ミランダが約束を守るようなタイプには見えないが……。


「うーん、仕方ないですわね。そもそも、約束なんてする必要はないのですが、フィリアさんとは数百年来の仲ですわ。特別に約束して差し上げましょう。この国には、手を出さぬよう【女神】様にも進言しておきますわ」

 ミランダはあっさりと約束を飲んだ。


「メフィスト、渡してきなさい」


「ちっ、胸糞悪ぃぜっ!」

 メフィストはガーディアンに近づいて、【魔集輪(マジルカ)】を渡した。


「確かに、いただきましたわ」

 ガーディアンは口のような部分が開いて、指輪を飲み込んだ。

 

「さすがはフィリアさんの傑作。【魔集輪(マジルカ)】から供給されるエネルギーの量は並の魔法使いの10万人分の魔力に相当しますのね。これで、ほぼ永久にガーディアンを稼働させることが可能になりましたわ」

 ミランダから発せられた言葉は私の理解を超えていた。

 魔法使い、10万人分の魔力ってどれくらいなんだ?


「へっ、そりゃあ良かったな。じゃあ、さっさと消えてくれっ!」

 メフィストはガーディアンに背を向けながらそう言った。


――ズドォォォォォン


「ぐはっ……」

 メフィストの体を蒼白い光が貫通した。大きな穴がメフィストの腹に出来ていた。


「ふふふ、メフィストさんの再生能力は厄介ですが、これぐらいの攻撃ですと簡単には再生出来ないのでしたよね」


「ちっ、正解だぁ」

 メフィストは口からも血を出しながら必死で腹の傷を塞ごうとしていた。

 腹の穴はウネウネと触手のようなものができて少しづつ治っていた。


「では、もう一回……」


「やめなさい! 約束が違うわ!」

 フィリアが叫んだ。いや、彼女は約束は守っている。


「この国の安全は保証しますわ。しかし、ここにいる皆さんには死んでいただきますわ。抵抗するとドカンですの……」

 ミランダが容赦のない宣言をした。そりゃあこの人の立場だったらこうするか。 


 さあて、大人しくしてるのにも飽きてきたな。

 私は簡単には殺られないぞ。


「今度こそもう一発……」


ガーディアン→メフィスト

【最高峰カラクリスキル発動】


 蒼竜魔導砲


――ズドォォォォォン


ルシア→ガーディアン

【魔王スキル発動】


 漆黒闘気弾(ダークマター)


 私は両手で、黒い闘気の塊を照射した。


――ドゴォォォォォン


 私の黒い闘気がガーディアンの魔導砲に打ち勝ってガーディアンを吹き飛ばした。




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