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転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて、勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい  作者: 冬月光輝
第三章:【リメルトリア共和国】の危機編

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第64話:人質達を救出する話

 私とフィリアはフィアナを人質にして、セントラルタワーに辿り着いた。

 ここから、議員たちの救出作戦が開始される。


「ロックも全部解除されてるし、通信も全部遮断した。楽な仕事になるはずよ」

 フィリアは透明な板を触りながらそう言った。


「くっ、私を人質にするつもりか? 無駄だ、ミランダには私に何かあれば躊躇いなく殺せと言っている。奴は必ずガーディアンでここに来るぞ」

 フィアナは鋭い目つきでそう言った。


「そうね、彼女だけは侮れない。早くこの国を正常な状態にしなくては……」

 フィリアは頷きながら歩き出した。



 エレベーターで30階まで上り、私達は豪華な装飾の扉の前に立っていた。

 なんか、王様でも住んでいそうな部屋なんですけど。


――ガチャッ


 フィリアは扉を開けた。


「おおっ、フィリアくん! 来てくれると信じとったよ」


「フィリア様が来てくれた!」


「おお、やはり戻ってきてくれたか。ありがたいのぉ」


 中には、十数人の老若男女の各種族が座っていた。


「すまない。ロックが解除されたのはわかっていたが、安易に外に出られないと思ってな」


 青い髪の男性の天使が、フィリアに話しかけた。

 

「いいえ、大統領の判断は正しかったわ。下手に動かれて怪我でもされたら、目も当てられないもの。違和感に気付いてもここに残ってくれるって信じていたわよ」


 フィリアは大統領と呼ばれた天使と握手した。

 彼がこの国のトップということか……。


――ガシャーン


 部屋の窓を突き破って、ウィンディアンの5倍程の大きさの乗り物が突っ込んできた。

 

 まさか、敵か……。私に緊張しながら、剣を構えた。

 

「ちーっす、姐さん。迎えにきたぜー! 牢屋に閉じ込められた連中もみんな助けたぞー」

 

「ルシア様ぁ、ご無事でしたのぉ」

「先輩っ、作戦を完璧に遂行するとは流石です!」


 中からメフィスト、ラミア、グレイスが出てきた。

 なんだ、お前らだったか。


――バキュゥゥン


 メフィストの額がフィリアの銃によって貫かれる。


「痛ってぇ、なんでだよっ姐さん!」

 メフィストは額から血を流しながらツッコミを入れた。


「バカなの? フリージア号で突っ込むなんて、怪我人が出たらどーすんのよ!」

 フィリアはメフィストを叱りつけた。

 ああ、確かに危なかったな。誰も窓の側に居なかったからよかったものの……。


「そこの女2人は武器工場で会った……」

 フィアナはラミアとグレイスに気が付いた。


「ルシアールの元彼女……。そっそうかわかったぞ!」

 フィアナは全てを察した顔をした。

 ふう、これで私のことも……。


「貴様がフラれた腹いせにルシアールを! おいっ、ルシアールの元彼女!」

 フィアナは大声で叫んだ。

 ええーっ、なんでそんな発想に?


「へっ、元彼女ってわたくしですの? 失礼なことを言わないでくださいまし、わたくしはルシっむぐむぐ」


「ラミア先輩、少しだけ大人しくされたほうが良さそうですよ」

 私のハンドサインを見たグレイスはラミアの口を押さえた。

 よくやった、グレイス。今は面倒を増やしたくない。


「とにかく、ここを離れようぜ。ガーディアンがそろそろやってくるかもしれねぇ」

 メフィストの声に、リメルトリアの議員達はフリージア号にどんどん乗り込んで行った。


「全員乗ったわね。あたし達も中に行きましょ。人質救出は成功したわ」

 フィリアは私達に声をかけた。

 いや、少し遅かったみたいだぞ。


「フィリアさん! 上だっ! 注意しろっ!」

 私は大声を出した。聞き覚えのある音がしたからだ。


――ズドォォォォォン


 天井を突き破って、ガーディアンが降りてきた。

 

「お久しぶりですわ。フィリアさん、メフィストさん」

 ミランダの声がガーディアンから聞こえる。


「ミランダ、遅かったわね。貴女ならもう少し早く来ると思っていたわ」

「ミランダ姐さんのお出ましか。まぁ、確かにちっと遅かったな」


 フィリアとメフィストがそう言うと、大きな音が鳴り響いた。


――ゴゴゴゴゴッ


フリージア号は猛スピードで動きだし、夜空に消えていった。


「さあ、人質は返してもらったわよ。慎重で思慮深い貴女にしては動きが鈍かったわね」

 フィリアはミランダにそう言った。

 その通りだ。ガーディアンは強敵だが、いざとなったら消滅魔法で勝つことは可能だしな。

 今なら思う存分戦うことが出来るぞ。


「フィリアさん、貴女って頭はいいのですわ。しかし、駆け引きや心理戦は下手ですの。この状況はわたくしの計算通りですわよ。ふふふっ、こうも思い通りに動いてくれるなんて……」

 ミランダは上機嫌そうな声を出した。

 計算通りだと?

 はったりか、それとも何か重大な勘違いを私達はしてるのではないか?


「へっ、お得意の揺さぶりか? お宅も芸がないぜぇ」

 メフィストは平然と答えた。


「ふふふっ、もう演技するのにも疲れましたわ。いいでしょう、わたくしの真の目的をお教えしましょう」

 ミランダが声を出した瞬間、大きな音が外から鳴り響いた。


――ドカァァァァァン


「「なっ!」」


 外を見ると、爆発により火が上がっている様だった。

 こっこいつ、何を考えているんだ?


「わたくし、この国の全てを吹き飛ばす爆弾を仕掛けましたの。つまり、この国自体がわたくしの人質ですわ」

 ミランダは高らかに宣言した。


 その後、私達はミランダの真の目的を知ることになった。

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