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転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて、勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい  作者: 冬月光輝
第2章:新たな侵略者、【魔界貴族】編

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22/88

第21話:必死で守りたい者を護ろうとする話

次回、【魔界】潜入開始!?(1/2更新予定)


ここまで読んでくださってありがとうございます。

もしも、少しでも「面白い」、「続きが気になる」と思って頂いた方がいらっしゃれば、評価やブクマをしていただけると狂喜乱舞するほど嬉しいです。

【天武会】が終わり、新しい【勇者】誕生の儀式によりターニャが新しい【勇者】になった。

私は再び控室に戻ろうとしたとき、ジェノスは空を指さした。

上空に悪魔の大群が突如として現れた。


「グルァァァ」

「ギャビャー」

「グャシャーダー」

奇声を上げた悪魔達は次々と近づいてくる。


「えっ、あれは悪魔ですよね? なんであんなに大量に……」

私はびっくりして空を見上げる。

唐突過ぎるにも程がある。

【天武会】が終わって、【女神】様がいなくなった瞬間に……。

どういうことだ?


「さあて、何か目的があるのかな? 例えば、新しい【勇者】とか……」

ジェノスは片目を閉じてそう言った。

新しい【勇者】だって?

ターニャが危ない……。


悪魔の軍勢が闘技場や観客席に入ってきた。

何かを探しているような仕草で暴れまわっている。

ターニャもみんなも絶対に守る!


「グキャァァ」

「ピィィィィ」

「ガァァァァァ」

悪魔達が私の行く手を阻もうとする。


ルシア→悪魔3体

【魔法使いスキル発動】

最上級炎系魔法


私は悪魔達を燃やし尽くした。

まったく、どこから湧いてくるんだ……。

そして、私はやっと闘技場内のエリス達の元に駆けつけた。


「みんな、大丈夫か?」

私は悪魔をなぎ払いながら声をかけた。


「ええ、あたし達は大丈夫よ。助っ人が来てくれたから」

エリスは指をさした。


グレイス→悪魔5体

【魔法剣士スキル発動】

神焔一閃カミホムラノイッセン


――ズバッ、ズドォォォォン


グレイスが闘技場内でエリス達の助太刀をしてくれている。


「グレイス、君は……」

私はグレイスに声をかけた。


「るっルシア先輩っ。私を負かした人達をやらせる訳にはいきませんよ。そして、来年【勇者】になってターニャさんにリベンジして、ルシア先輩をその時こそは……。迎えに行くんだからぁー! ウラァァァァァ!!」

グレイスはとてつもない勢いで悪魔達を葬っていく。

ターニャ達も悪魔を次々と撃退していた。

ここは大丈夫そうだ。

そっそういえば、以前ラミアが悪魔に狙われてたような……。


「エリス様、私はラミアを見てきます。実は彼女は悪魔に狙われたこともあったので……」

私はエリスに声をかけた。


「なんで、それを早く言わないの? ここはあたし達でなんとかするし、観客席にも各国の【勇者】達がいるから大丈夫よ。早く行きなさい!」

エリスは声を張り上げた。


私は駆け出した。

嫌な予感しかしない。

ラミア、どうか無事でいてくれ……。




――【天武会】、ダルバート王国チーム、控室――


「ラミアっ、無事か?」

私は猛スピードで控室に入っていった。


中は誰もいない。

しかし、争った形跡なのか物が散乱していた。


「……悪魔共の狙いはやはりラミアか。クソッ、あの時引っ張ってでも連れ出していたら……」

後悔の念が胸を締めつけるが、立ち止まっている暇はなかった。

ラミアの気配を探るんだ、全神経を集中させろ。


【探偵スキル発動】

形跡追跡トレイサーアイ


【仙人スキル発動】

全感覚醒


声が聞こえる、馴染みのある気の抜けた声だ……。


『…………ぁ』

『…………様ぁ』

『………シア様ぁ』

『……ルシア様ぁ』


「見つけたぞ……。上空うえだな」

私は天井を見つめた。


「……後で謝ろう。うりゃぁぁぁぁっ!」

私は思いっきりジャンプした。


――ズドーン


天井を突き破り、ぐんぐんと高度を上げていく。

もっと高く早く飛び上がらなくては……。


【忍者スキル発動】

風遁の術


――ビュゥゥゥン


上昇気流を発生させて加速して猛スピードで上空に飛び上がって行った。


1000メートルほど上空で紫色の悪魔の大群とひときわ目立つ赤色の悪魔を発見した。

ラミアは赤色の悪魔に抱えられていた。


竜騎士ドラゴンライダースキル発動】

飛竜召喚


「クァシャー!」

自慢の白い飛竜、オリゲルトちゃんだ。


「久しぶりだな。あっちまで頼むよ」

私はラミアの方向を指さした。


「シャラッフゥー」

オリゲルトは任せろと言わんばかりに返事をして、高速で羽ばたいた。


――コォォォォ


あれはなんだ?

赤色の悪魔の近くに黒い大きな穴が見える。

穴ってここは空中だぞ。

待てよ、前に書物で読んだ【次元の狭間】というものがあんな感じだった。

もしそうだとしたら冗談じゃない!


「オリゲルトちゃん。あの赤色の悪魔に追いつくんだ! 急いでくれ!!」

私はオリゲルトを急かした。


紫の悪魔の大群は私が赤色の悪魔に近付こうとしているのを察知したからなのか、口から一斉に炎を吐き出した。


【賢者スキル発動】

防御壁魔法


私は咄嗟にバリアで防御したが、視界が悪くなりスピードが落ちてしまった。


「このままでは、間に合わない……。こうなったら……」

赤色の悪魔が黒い穴に入ろうとしている。

私は焦っていた。


「てやっ!」

私は意を決して黒い穴に向かって大ジャンプした。


「ラミアァァァァッ!!」

私はラミアに向かって叫んだ。


「ルシア様ぁぁぁ!」

ラミアはこちらに手を伸ばす、よしっあと10センチで届く……。


――フッ


赤色の悪魔とラミアは黒い穴と共に消えてしまった。


「そんな……」

私は愕然とした表情で地上まで真っ逆さまに落ちてしまった。

落ちていくスピードがスローモーションのように感じた。

私はなぜか、体を動かさず受け身も取らなかった。


――ズドーンッ


私は地面に大の字で横たわった。

なんて、無能者なんだ。

沢山スキルが使えても、大切な人すら守りきれなかった。

悔しくて仕方がなかった。

追放されたときの何倍も…………。


「ルシアール。ちょっと、大丈夫? 悪魔はどっかに行っちゃって、ここにはあたし達しか居ないわ。運営の人に頼んであなたがここに戻るまで待っていたのよ。空から降ってくるなんて……」

エリスの声が聞こえる。

あぁ、ここは闘技場の中だったんだ。


「ひどい怪我です。回復魔法を使います。じっとしてください」

マリア、無事で良かった。

別に体はなんともないんだ、これくらいじゃ。


「ルシアール先生。みんなが、助けてくれたんだ。こっちはみんな無事だよ」

ルーシーも無事か、みんな無事でよかった。

でも、ラミアは、ラミアは……。


「……ルシアール先生。大丈夫か、ジェノスさんがラミアさんの居場所の心当たりがあるって言ってたぞ」

ターニャか、君も無事って、ラミアの居場所?


――ムクッ


「じぇ、ジェノスさんが本当にそう言ったのか、ターニャ!」

私は起き上がりターニャの体を揺すった。


「……ああ、私達に力を貸してくれて。ほら、そこに座ってる……」

ターニャは揺れながら指をさした。


「ジェノスさん、ラミアの居所って……。ってその前になんで攫われたって知っているのですか?」

私はジェノスに詰め寄った。


「ああ、赤色の悪魔に抱えられたラミアちゃんが黒い穴に飲み込まれる様子が見えたからねぇ」

ジェノスは当たり前の顔をして言った。

いや、結構な高度だから普通は人間が判別できるほどは見えないんだけど……。


「そっそうですか。じゃあ、ラミアの居場所がわかるっていうのは……」

私はジェノスに尋ねた。


「うん、あの赤色の悪魔は【魔界貴族】の一角、【バルバトス公爵】に仕えている大悪魔なんだ。だから【魔界】にある【バルバトスの館】に連れて行かれた可能性が高いねぇ」

ジェノスは髭を触りながらそう言った。


「【魔界貴族】? そんなの聞いたことがないですよ」

私はジェノスの言ってる意味がわからなかった。


「【魔界貴族】は【魔界】の3大勢力のひとつだよ。主に悪魔達を従えていているんだ。【魔王軍】と対立しながら【地上】と【天界】に侵攻する準備をしているらしくってね。最近動きが活発になっているのさ」

ジェノスは【魔界】の情勢に詳しいのか、私の知らない世界のことを教えてくれた。


「ちょっと、今の話は本当なの?【魔界】なんてところにラミアが連れて行かれたんだとしたら、どうやっても連れ戻せないじゃない」

エリスも話を聞いているみたいで、ツッコミを入れた。


エリスの反応は至極正常で、【魔王】討伐のために【魔界】へと通じる洞窟は過去に何組もの【勇者】のパーティーが万全を期して探索してきた。

しかし、実際にその中で【魔界】まで行って生還できたパーティーはひと握りである。


ここ数年では、アレクトロン王国史上最強の【大勇者】と言われた、【グラン】という7人の【守護天使】の【加護の力】を手に入れた男のパーティーが【魔界】へ行ったが、未だに帰ってきていない。


だが、それがどうした!

ええい、こんな男装もの邪魔だっ!

私は動きやすい服装に着替えた。


「私はラミアを取り返したい! エリス様、【天武会】優勝の恩賞として少々暇を頂けないでしょうか?」

私は覚悟を決めた。

絶対に【魔界】に行ってラミアを助け出す。


「あたしが止めたって、あなたは行くんでしょ? でもよく考えなさい。【魔界】よ、【魔界】。たった一人で飛び込んで無事で済むはずないでしょ」

エリスは正論を述べる。

でも、だからと言って、大人しくできるはずがない。

くっ、どうすれば……。


「あのさ、ルシアちゃん。だったら行ってみるかい? 僕と【魔界】に……。僕だったら面倒な洞窟なんて通らなくても移動魔法で簡単に行けるよ」

ジェノスはピクニックに誘うみたいに私に声をかけた。




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