表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白百合ホテルの手紙  作者: 市川瑠璃子
1/12

Introduction

勤め先である白百合ホテルに届いた新聞で、その事件のことを知った。

1つ目は、「百舌(もず)事件」。

1人の女子高生が、まるで百舌が棒に刺した餌かのように木の枝に刺され、死んでいたのだという。

2つ目は、「血のミルク事件」。

また1人の女子高生が、北向きの部屋で死亡していたという。しかも、そのそばには被害者の血が溶かされたミルクが置かれていたとか。

3つめは、「風見鶏事件」。

またまた1人の女子高生が、自宅で風見鶏に刺されて死んでいたのだという。

どれも睡眠薬を飲まされた後の殺害だとされており、同じ薬を飲まされていることが分かったので、同一犯の犯行と見られている。


自宅のテレビで、不可解な5人の女子高生の死を知った。ある夜に突然苦しみ出し、幻覚を見て、幻聴を聞いて、狂ったように叫びながら、死んでいったという。死因は薬の誤飲とみられているらしい。


——私は、この出来事の真相を知っている。


これは、地獄のような日々を過ごして来た人の——。

……本当に書いてしまっていいのだろうか。

ここまでは勢いで書き進めてしまったが、真相を書いてしまってもいいのだろうか……


ここまで書いたんだ。

誰かに知ってほしいんだ。


……よし。書こう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ