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地球

前回のお話:ロボット捕獲に向け新宿ヘ向かった大吾とフロース。見事ロボットを捕獲することに成功したが、別の巨大なロボットが攻撃を仕掛けてきた。なんとか敵を倒すことに成功したフロースたちは、大型ロボットから出てきた小型のロボットを捕まえる。言語を話す小型のロボットを利用し、敵の作戦を聞き出そうとするのだった。

俺とケンスと真琴は、ケンスの「生物探知」の魔法を使って蓮のもとへ急いでいた。

戦闘用のロボットを担ぎながらは少し目だつこともあって、聴覚強化の魔法を利用しロボットのいそうなところを探りながら移動していた。


ただ....


「もぅ....ダメだぁ....」

「ケンス!?」

「ガス欠だぁ...魔力が切れた...」


そう、ケンスはもともとスタミナが有る方ではない。

最上位魔法であれば1回、上位魔法なら2~4回、通常魔法なら5~10回使用すると魔力が底を突く。

半日は魔法が使えなくなってしまう。


「ケンス大丈夫か?」

「あぁ、もうダメみたいだ。あとは頼んだよ...」


残った聴覚強化の魔法を駆使しながら、何とか蓮の元にたどり着くことができた。

蓮は、東京ドーム近くの地下駐車場の一角におり、電子銃の加工作業を行っていた。


「蓮!?大丈夫だったか??」

「まぁな。ここも長くは留まれないだろうが、その場しのぎにはなるとおもう。

地上でうろうろしてると目立つからな、少し荒っぽい運転だが、何とかこの場所にくることができたよ」


よく見ると車は、何箇所かへこんでいた。激しい運転だったんだろう...


「蓮、実は戦闘用のロボットを調達できたんだ。これにはビームの砲台が両肩についている。

これで2丁は大型の銃が作れると思うんだ。」

「おぉ、やるじゃねーか。これも改造できるか見てみるよ。」

「で、電子銃は出来たのか??」

「ん...まだもう少しかかりそうだ。明日にはなんとかできるとおもうぜ」


やはり、地球外のテクノロジーは複雑で簡単には出来ないものらしい。


「そうか...それよりフロースと大吾はどうしよう....ケンスがこんな状態じゃ探しようがないな」


もともとの計画では、俺たちが蓮を見つけた後、フロースたちを探しに行くという段取りだった。

ただ、思わぬ魔法の酷使のためにケンスはダウンしている。

もやし見たいな体が、一層もやしみたくヘロヘロになっていた。


「そうね...なにか烽火みたいなものをあげてもいいのかもしれないけど、目立つでしょうし...」

「うーん...」


ドン!ドン!


駐車場の端の方で物音がした。


「な..なんだ!?」

「敵!?もう気付かれたの!?」


駐車場の暗闇の中から出てきたのは、偵察用ロボットを抱えた大吾とフロースの姿だった。


「フロース!!大吾!!大丈夫だったか??」

「あぁーーつかれたぁ!!!」

「待たせたな!!ロボット捕獲してきたぞ!」

「どうしてここの場所が分かったんだ!?」

「あぁ、それはねぇ...こいつに案内させたの!」


見るとフロースの足元にクモみたいなロボットがいた。


「なんだこいつ??」

「ナンダ デハナイ!! ワタシハ キサマラ サルナンカヨリ コウセイノウナ セイメイタイダ!」

「こいつはね!!さっき拾ったの!」

「なんで、しゃべってるんだ!?」

「こいつ、人間の言葉を話せるみたいだぜ」

「ソウダ ワタシハ コウセイノウ ナノダ!!」

「はぁ...で...どうやってここまでこれたんだ?」

「こいつは、ここら一帯の機械の司令塔らしく、

この辺のロボットの位置が分かるんだと。

で、機能停止しているロボットの動きを辿ってここまでこれたわけだ。」

「へぇ、司令塔のロボットか...」

「ソウダ ワタシハ エライノダ」

「いちいち、うるさいな!おい!お前、名前はあるのか?」

「キサマラ サルニハ ナニモ オシエナイ」

「こ....こいつ!!」

「みて、ここに番号が書いてある... "AS-1S"??」


ロボットの側面に番号が彫ってあった。


「ヤメロ!!ミルナ!!」

「製造番号か??”AS-1S"...呼びつらいな...”アイズ”でいいだろう」

「カッテニ ナマエヲ ツケルナ!!」


片言の言語をしゃべる、アイズと名付けたそのロボットに俺たちは色々と質問をすることにした。


「まず、お前たちは何なんだ?なんでこんなことをする?」

「ナニヲ キカレテモ コタエル ツモリハナイ」

「正直に答えないと、ばらばらに解体するわよ!!」

「ナ!! ゴクアク ヒドウナ サルメ!!」

「誰が猿だ!!素直に答えてくれれば悪いようにはしない」

「ワタシニ ナニカスレバ ユダサマガ ダマッテイナイ」

「あ!さっきも言ってたわね”ユダ”って。それがあんたたちのボスなの?」

「ソウダ ユダサマハ イダイデ スウコウナ オカタナノダ」

「ユダ...それが、あの宇宙人の名前...」

「んん??」

「どうしたの山門」

「いや、ユダってどっかで聞いたことがあるような...」

「マグナ・ティエーラではそんな名前の奴はいなかったけどね」


ユダ...なんか引っかかる...そう思いながら次の質問をすることにした。


「お前たちは、東京の浦安にいるんだってな?それは本当か?」

「アノ オシロガ アルトコロカ?」

「やっぱり!浦安にいるんだ」

「アノ オシロハ ユダサマガ オキニメシタノダ」

「ユダってのは、形から入るタイプなんだな」

「アンタたちの規模はどのぐらいなの?」

「コタエル ツモリハ ナイ!」

「ふーん。大したことないのね」

「ナニ!?サルメ!キサマラ ナド ワレワレ イチマンノ タイグンデ イチモウダジンダ」

「へぇ、1万ねぇ...」

「ナ...サルメ!!ダマシタナ!!」

「いや、お前が喋ってくれたんじゃないか。」

「ヤカマシイ!!ヒキョウナ サルメ!!」


1万...予想以上に多いな...

これは、此方も準備を万端にして攻めなければならない。


「おい、アイズ!

お前たちは、何故地球を侵略する?何故人間を捉える?」

「コタエル ギムハナイ」


すると作業をしていた蓮が、いつの間にか此方に来ていた。


「お前たちは、沢山の人間を殺した...俺の父さんや...母さん...

妹を連れて行った!!!お前たちを俺は死んでも許さない....


何で地球なんだ!!!何故日本だ!!!!お前たちの目的はなんだ!!!!!!


答えろぉぉぉ!!!!!!!!!」


ハハハハハ!!

それを聞いたロボットは笑い始めた


「おまぇえええええええええ!!!!!」

「よせ!!蓮!!」

「何がおかしい!!!!」


「オマエタチハ ナニモワカッテナイ」

「オマエタチ ナゼ ココデクラシテイル?」

「ナゼ イキテイル?」

「オマエタチハ サモ アタリマエノヨウニ コノセカイデ クラシテイル」

「ホカノイキモノヲ コロシ コノチキュウヲ ハカイシナガラ」

「ナゼ ワレワレガ オマエタチヲ コロシテハ イケナイ?」



「ワレワレハ コノホシヲ マモリニキタノダ」



なんだ....何を言っている?

宇宙人がこの地球(ホシ)を守りに....?

このロボットは、まさかこの星の環境破壊のことを言っているのか?

よく漫画である、増えすぎた人間を殺して地球を守る”必要悪”的なやつか?

地球からすれば、人間は地球を汚染している一番の害虫だ。

だからって...だからって...


「だからって、人間を一方的に殺していいはずがないだろう!!!」


すると、ロボットは静かに語りかけてきた...


「ダカラ オマエタチハ ナニモワカッテイナイト イッタノダ...」



「コノホシハ オマエタチノ ホシデハナイ」

マイペースで小説を書き始めてもうすぐ1カ月がたとうとしています。ありがたい話で、かなりの数の方に読んで頂いてます。まだまだ未熟者ですが宜しくお願いします。

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